『東京ラブストーリー』柴門ふみが初の怪談マンガを発表! 自らのルーツと怪談への愛を語る

ダ・ヴィンチニュース / 2014年7月6日 7時20分

写真

初の怪談マンガを発表した柴門ふみ氏

 10周年記念号となる怪談専門誌『幽』21号がついに刊行された。なんと今号に、柴門ふみさんが初めての怪談漫画「奉納人形」を発表した。恋愛漫画の神様が、なぜ怪談に挑戦したのか? 柴門さんのルーツと隠れた怪談愛に迫るスペシャル・インタビューを、「ダ・ヴィンチニュース」だけのロングバージョンでお届けする。

関連情報を含む記事はこちら


~怪談は人間の根源的なものを描けるジャンル~

 『東京ラブストーリー』『あすなろ白書』などの恋愛漫画で幅広い世代に人気の漫画家・柴門ふみさんが、初めての怪談漫画「奉納人形」を発表した。実は以前から怪談に興味を持っていたという柴門さん。同作の発表を皮切りに、今後は怪談専門誌『幽』誌上に、怪談漫画を連載してゆくつもりだという。

「怖い漫画はもちろん、色んなジャンルの作品を描きたいんですよ。でも、『東京ラブストーリー』以降、ラブストーリーの依頼を受けることがほとんどで。読切短篇を描ける場が、ここ最近はなかったんですね」

――怪談関連ですと、子供の頃はどのような作品に触れていらしたのでしょうか。

「小泉八雲の怪談本は大好きでした。何度読んでも、不思議と怖いんですよね。ああいう伝統的な怪談には、いつまでも古びない根源的な怖さがある気がします。わたしの子ども時代は、テレビをつけると日本の古い怪談映画をやっていたし、楳図かずお先生の恐怖漫画も大ブームでした。そういうものも印象に残っています。基本的に怖がりなくせに、怖いもの好きなので、あとから後悔するんです(笑)」

――御出身は四国の徳島ですよね。坂東眞砂子さんの『死国』を見ても分かるように、四国は霊的なものや土俗の怪異伝承が豊かな土地柄です。御実家の周辺などで、不思議な話を耳にされたことも多いのではないですか?

「徳島には大きなお屋敷や古い建物がたくさんあり、あちこちに闇がわだかまっていました。実家の廊下の隅なんかは一日中薄暗くて、怪談を読んだ後は、トイレまで歩いて行くのが怖かったです。奥座敷があって、風邪を引いたらそこに寝かされるんですが、祖父の古い写真が飾ってあるから怖くて怖くて(笑)。わたしの地元はとにかく祖先を大事にするんです。眉山(びざん)という山のふもとに大きな墓地があって、そこではよくみんな“人魂を見た”なんて言ってました」

――都会的な恋愛物語の書き手としての印象が強烈な柴門さんですけれど、そのルーツには、日本の伝統的な暮らしや価値観が脈々と流れていらっしゃるわけですね。今回、『幽』21号に掲載された新作短篇「奉納人形」でも、そうした土俗の闇が実に効果的に描かれています。

ダ・ヴィンチニュース

トピックスRSS

ランキング