その日のうちにデビューが決定!? 異彩を放つマンガ新人賞

ダ・ヴィンチニュース / 2014年7月9日 11時50分

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『モーニング・ツー 2014年8月号』『ITAN 20号』(ともに講談社)

 各雑誌・出版社が主催するおなじみの賞に加え、近年、マンガ家の登竜門となる新人賞は、ますますバリエーション豊かだ。例えば、受賞作のレベルの高さがネット上でも注目された「りぼん小学生まんが大賞」、1000万円という高額賞金が話題の「国民的まんがグランプリ」…etc。中でも、『モーニング・ツー』と『ITAN』が合同で主催する「即日新人賞」は特に異色だ。創作同人誌即売会「COMITIA」内で、イベントの形で行われるこの賞は、投稿作をその場で選考、受賞作を決定、デビューも即日のうちに決まる超高速の新人賞。『モーニング・ツー』で連載している藤沢カミヤや詩原ヒロ、『ITAN』で活躍中の土田えりなどは、本賞でデビューした作家である。選考からデビューまでをリアルタイムで見られる臨場感は、一般来場者も楽しめ、「COMITIA」の名物になりつつある。

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 また、同編集部では、編集者自らマンガ家志望者にレクチャーする「即日漫画学校」も過去2回開催している。「美大生の就活を描くマンガは、ありがちだから落とします!」など、持ち込みにおけるダメな作品例など、選考に通りやすい企画から、編集者との上手な付き合い方まで、ここまで編集者が腹を割ったイベントも過去に類がないだろう。

 マンガ誌戦国時代ともいえる今、新人育成は雑誌の要だ。こうした試みで、既存の新人賞では発掘されにくい特異な才能が見出されることを期待したい。

文=倉持佳代子/ダ・ヴィンチ8月号「出版ニュースクリップ」

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