花咲舞を演じた杏が語る、池井戸潤作品が次々とドラマ化される理由

ダ・ヴィンチニュース / 2014年7月12日 5時50分

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『不祥事』(池井戸 潤/講談社)

 池井戸潤原作『株価暴落』が織田裕二主演のWOWOW連続ドラマとして、今秋、放送されることが早くも発表された。いまやドラマ原作といえば池井戸潤。4月クールのドラマ『花咲舞が黙ってない』で主演を務めた杏も、その作品の魅力について『ダ・ヴィンチ』8月号にて語っている。

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 池井戸作品=働く男たちの物語。そんなイメージを軽やかに覆してみせたのが、ドラマ『花咲舞が黙ってない』である。原作は『不祥事』と『銀行総務特命』。前者に登場する池井戸作品唯一の女性主人公こそ、ドラマの題名にもなっている花咲舞だ。銀行の窓口係だった舞は、各支店のトラブルを解決する「臨店班」に異動。揺るぎない正義感で、行内の歪んだ体質を正してゆく。演じるのは、凛としたたたずまいが美しい杏さん。

「私には会社勤めの経験がありませんが、このドラマを通じ、私が想像する以上にままならない現実があるんだなと感じました。そんな中、人が言えないようなことをキッパリ言ってのけるのが花咲舞です。働く現代人にとっての新たなヒロイン像だと思いました」

 普段から、原作を読んで役に臨むという杏さん。もちろん今回も原作2冊を読み込んだうえで舞を演じている。

「原作も原作のファンの方も、どちらも大事にしたいと思って演じています。原作では、舞が張り手をする場面が衝撃的でした。映像化したらきつく見えないだろうかと案じていましたが、脚本はコメディにアレンジされていたので驚きました。『とにかく見やすいドラマ、明るいドラマを作ろう』というプロデューサーの意図があり、原作にはなかった舞のプライベートも描かれています。スーツ姿の中にフェミニンな印象が出るよう髪の毛を下ろしたり、ドジな一面を見せたり、上川隆也さん演じる上司の相馬ととぼけた会話をしたり、ドラマでは親しみやすさを意識しました」

 池井戸潤さんとは、ラジオや雑誌で対談したことがある。

「池井戸さんは、原作の『不祥事』はマンガのようなつもりで書いたとおっしゃっていました。1話の完成前に対談させていただきましたが、『軽いタッチの作品は、どんなに一所懸命作ってもその努力まで軽く見られてしまう。評価されにくいかもしれませんが、がんばってください』と応援してくださって。原作をここまで膨らませていいのか迷いもありましたが、その言葉で背中を押された気持ちでした」

『花咲舞が黙ってない』の原作に限らず、他の池井戸作品も読んだことのある杏さん。続々とドラマ化される理由を、こう分析する。

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