美と知が究極の融合! 「世界の図書館」を旅してみよう【第1回 厳格&クラシカル編】

ダ・ヴィンチニュース / 2014年7月19日 5時50分

写真

『世界の夢の図書館』(エクスナレッジ)

 図書館というと、背表紙に分類シールが貼ってある本が棚に整然と並び、街中の面白くもなんともない普通の建物にある、というのが一般的な日本人が持つ「図書館のイメージ」だろう。しかし海外にある図書館には、ゴシック様式やバロック様式のような歴史ある建物だったり、飴色になった年代を感じる木製の書架があったり、非常に先鋭的なデザインを取り入れるなど、「美」と「知」が究極の融合をしている図書館がたくさんある。そんな魅力的な図書館を世界中から選りすぐり、美しい写真で紹介しているのが『世界の夢の図書館』(エクスナレッジ)だ。本書を開くと、数百年という歴史を持つ重厚な建物から、未来を先取りしたような空間を持つものまで全37の図書館が紹介されており、「本を探す・読む・借りる」という機能だけではない、そこにいるだけで積み重なった時間と知識まで吸収できるかのような気分になれる。

圧巻!美しい図書館の画像を見る

 その中から今回は「厳格&クラシカル編」として、世界的に有名な大学の図書館3つを紹介しよう。

■「オックスフォード大学ボドリアン図書館 オールド・ボドリアン&ラドクリフ・カメラ」(イギリス)

 イギリスの名門オックスフォード大学にある研究図書館。最古の建物は15世紀に作られたゴシック建築の神学校で、図書館全体はその他いくつかの棟で構成されている。オックスフォード大学図書館が作られたのは1320年頃。その後ヘンリー5世の弟のグロスター公ハンフリーが写本を寄贈し、それを収蔵するために1448年に神学校(この建物は映画『ハリーポッター』で使用されている)の上に作られたのがハンフリー公図書館だ。

 「ボドリアン」とは、エリザベス女王1世の外交官であったトーマス・ボドレーに由来するもので、ハンフリー公図書館の拡張工事を進め、1602年に完成した(その後も幾度か増築している)。写真は、図書館の中でも一番古い「オールド・ボドリアン」と呼ばれるハンフリー公図書館。で、木製の天井と梁には絵が描かれており、荘厳な雰囲気がある。この図書館は『幸福な王子』のオスカー・ワイルドや、『指輪物語』のJ・R・R・トールキン、『ナルニア国物語』のC・S・ルイスなども利用していたという。

 またラドクリフ・カメラの「カメラ」とは丸天井の部屋を意味するラテン語で、元科学図書館であった円形の建物の名前だ。これは医師のジョン・ラドクリフの意思と遺産で設立されたものだ。

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
ダ・ヴィンチニュース

トピックスRSS

ランキング