中国のオタクイベントはコスプレが必須!? コスプレから発展した中国オタク事情

ダ・ヴィンチニュース / 2014年7月22日 15時0分

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このような書籍も刊行されている盛り上がる中国のコスプレ事情とは?

 中国オタク事情を連載している百元です。第2回は中国のオタク界隈において非常に重要な存在となっている「コスプレ」に関して紹介させていただきます。

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 日本でもコスプレは存在感のあるジャンルですが、中国のオタク界隈におけるコスプレは日本よりさらに重要なものとなっています。中国ではオタク系イベントの会場が見つからない場合、コスプレした人の後をついていく、或いはコスプレした集団を探せば会場が分かるといった話もある等、日本に比べてかなりオープンな扱いになっていますし、「オタク」のイメージで真っ先に思い浮かぶのがコスプレとなっています。コスプレは中国のオタクとしての活動の中心、花形的存在と言っても過言ではありません。

 また中国では日本と同じようなコスプレの楽しみ方をしている人もいますが、主流となっているのは舞台の上で複数のコスプレイヤーがキャラになりきって創作劇を行うショー的なものでして、現在の日本のコスプレの扱いや楽しみ方と少々異なる部分もあります。

 コスプレが中国のオタク的活動の中心になっているのは、中国におけるオタクの活動やイベントがコスプレを中心に発展してきたからです。中国で「オタク趣味」が認識され、広まるようになったのは90年代末頃からで、そこから00年代前半頃にかけてオタク関係の情報の拡散やネット上の交流が広がっていき、中国のネットにおけるファンサブ活動と「字幕組」が本格的に拡大する00年代半ば頃からオタクのコミュニティの形成や活動が活発に行われるようになっていきました。

 しかし、日本で行われているファンによるオタク関係のイベントの情報等も入ってはいたものの、00年代半ば頃になっても中国ではまだ現実社会でのオタク関係の活動や交流の場というのが非常に少ないままでした。 当時の中国のオタクにはイベントやファンとしての創作活動に関するノウハウや習慣もなかった上に、中国特有の事情、例えば個人レベルで人が集まるイベントを開催することの難しさや、出版コードのない同人誌が「違法出版物」と見做されるリスク等が存在したことからファンとしての創作活動や交流に関して手を出す人がなかなか出なかったそうです。

 そんな状況の中でコスプレは、始めるのも簡単で気軽に楽しむことができるものとして歓迎されたそうです。中国のオタクの上の世代の人からは
「最初の頃、中国のオタクができることはコスプレしかなかった」
という言葉を聞いたこともあります。またそのコスプレに関する創作活動として、「コスプレしたキャラによる二次創作ストーリーの劇」というのも広まっていきました。

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