みそ汁は飲む点滴! ガンも放射能も怖くない!? 日々の食事がアナタを救う

ダ・ヴィンチニュース / 2014年9月10日 11時50分

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『これを食べれば医者はいらない』(若杉友子/祥伝社)

 食べ物は命の根源。ご存知のように、食べ物を薬として病気の治療や予防に使うという考えは、中国やインド、エジプトなど、文明の発達していた地では古くから浸透していた。日本でも近年、「医食同源」という言葉が広まり、薬膳レストランや健康食の料理教室が人気を博している。

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 従って、『これを食べれば医者はいらない』というこの本のタイトル自体、目新しいものでも何でもない。しかし、分かっちゃいるけどやめられないのが人間。身体に悪くても「早い、安い、旨い!」と三拍子揃った、ファーストフードやジャンクフードに手を出さずにいられない人は数多し。そんな人たちにはぜひ、この本の著者、若杉ばあちゃんの愛ある説教を読んでほしい。「何を何グラムなんて言い出したら、料理じゃない」
「放射能だろうがなんだろうが、食事によってからだを健康な状態にしておけば、必要以上に怖れることなどない」
など、極論すぎると思われる部分もないでもないが、説明を読んでみればなるほど、すべて理にかなっている。

 この本は、若杉ばあちゃんの夫が癌で余命2ヵ月と言われてから、食事によって病気を予防・治療する「食養」を実践し、わずか半月で医者に「癌が完治した」と言わしめたというエピソードから始まる。彼女は人生の途中で「食養」と陰陽思想を複合して作られた「マクロビオティック」という食生活法を学び、バリバリと実践。あげく、京都の山奥に移り住み、冷蔵庫、電子レンジなどを持たない自給自足生活を始める。更に70歳を過ぎた現在も、彼女の話を聞きたいという各地の人々に招待され、料理教室のために日本全国を飛び回っているという。「みそ汁は飲む点滴」「砂糖をやめれば病気の半分以上は改善する」等、彼女が生涯かけて学び、身につけた食べ物に関する知恵が、この本にはぎっしりと詰まっている。

 ちなみに、今や欧米ではマクロビオティックが大人気。私が住んでいるオーストラリアでも、マクロビオティックを取り入れたカフェやレストランが数えきれないほどあり、日本よりもずっと市民権を得ている。オーストラリアは「パーマカルチャー」という持続可能な循環型農業・エコシステムの発祥の地でもあり、従って、有機栽培はもちろんのこと、その上を行く健康的な食生活、エコロジカルなライフスタイル、という意識を持つ人々も多い。が、おしゃれな欧米スタイルの食生活として、最近になって日本に輸入された感があるマクロビオティックは、実は日本が発祥の地だったのだ。

 この本は言ってみれば、「若杉ばあちゃん節」の独特の語り口調で繰り広げられる、読むクスリ。特に人との関係が極端に希薄になりつつある昨今の日本の若者たちには、本当に必要な愛の鞭。ぜひ心をオープンにして聞いてほしい。

文=香川千穂

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