『星の王子さま』アニメ映画化決定! 改めて名作の魅力を探る

ダ・ヴィンチニュース / 2014年9月27日 5時50分

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『星の王子さま』(サン=テグジュペリ:著、内藤 濯:訳/岩波書店)

 先日、『星の王子さま』がオリジナルアニメーションとして映画化されることが発表になり、話題となった。映画の邦題は、『リトルプリンス 星の王子さまと私』で、ワーナー・ブラザース映画配給により、2015年冬に日本公開される予定だそうだ。本作品は出版されてから70年経った今でも皆に愛され続けている、人気の衰えない作品。

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 そんな小説としてもキャラクターとしても大人気の星の王子さまだが、意外とストーリーを知らない、という人もいるのではないだろうか? そこで、星の王子さまの見どころを、改めてご紹介しようと思う。

 “王子さま”との出会いは、主人公がサハラ砂漠へ不時着した時だった。東西南北どこを見渡しても砂漠しか見えず、そこには自分1人しかいない。早急に飛行機を直さなければ水が尽きて死んでしまうという、まさに命がけの状況。そんな中、「ひつじの絵を描いて」という声に起こされた主人公。目の前には1人の少年が立っていた。これが、星の王子さまだ。主人公は王子さまに振り回されていたが、いつしか大切な友人へと変わっていた。だがしかし――。

■見どころ1:ボアとゾウ
主人公が幼い頃に描いた、第一弾の絵。“ボアは、獲物を丸飲みする”ということに衝撃を受けた主人公は、ボアがゾウを飲みこんで消化している絵を描いた。しかし大人には全く理解されず、主人公は次第に絵を描かなくなっていった。だがこの絵がきっかけで、主人公は王子さまへ関心を寄せることになる。

■見どころ2:ヘビとバラとキツネ
王子さまが地球に来て出会ったものたち。最初に出会ったのは、ヘビだった。ヘビは王子さまが別な星から来たことを知ると、「星に帰りたくなったら力を貸す」と約束した。ヘビの次はバラに出会った。たくさん咲き誇るバラたちは、王子さまの星の、世界に一輪しかないと思っていた花とそっくりだった。王子さまは、自分の財宝が実はありふれたバラだったと知り、ショックを受ける。そんな彼の前に現れたのはキツネ。キツネは、“なつく”ということと“絆”について話し始めた。“いちばんたいせつなことは、目に見えない”というキツネの話で、王子さまは自分が大切にしてきたあの花は、やっぱり世界に一輪しかないのだと改めて気づく。

■見どころ3:星の住人たち
王子さまは、自分の星を出て地球に来るまでに、いくつかの星を巡っている。その星々で出会った、ちょっと変わった大人たち。王子さまは、様々なしがらみの中で生きる大人たちを見て、“変”だと言っている。たしかに滑稽な大人ばかりだが、自分にも思い当たる節があるような気がする。この星の住人たちを見ていると、人間に本当に必要なものは何なのかを考えさせられる。

■見どころ4:星の王子さま
純粋で、しつこくて、優しい王子さま。主人公が描いた帽子のような絵を、初めて「ボアに飲まれたゾウの絵」だと言い当てた。主人公は驚き、王子さまが要求する羊の絵を描く。王子さまの素直で率直な言葉は、大人が忘れている何かを思い出させてくれる。最後にはお別れとなってしまうが、彼は主人公に、とても素敵な贈り物をくれた。

 『星の王子さま』は、多くの大人が忘れてしまっている大切なことを、心に呼び戻すための物語のように思う。慌ただしい日常に疲れて幸せを見失った時にこそ、今一度本作品に触れてみては? まだ原作を読んでいない人や、忘れてしまった人は、映画の公開までに読んでみよう。

文=月乃雫

ダ・ヴィンチニュース

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