寝取られ? 視姦? 緻密で複雑に絡み合う性的嗜好の定義を解説

ダ・ヴィンチニュース / 2014年10月26日 5時50分

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『本当に正しいフェティシズム 性的嗜好大事典』(鳥山 仁、九瀬足波/三和出版)

 人間の本能ともいえる三大欲求。食欲、睡眠欲、そして、性欲である。性への関心は枚挙にいとまもないが、十人十色どころか、様々な人びとにとって無数に分かれているのが性的嗜好、いわゆる「フェティシズム」ではないだろうか。個人のみを切り取っても分類すれば多岐にわたり、また、一人ひとりの中で様々な欲求が入り乱れている。

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 細分化すればキリもなくなるほどだが、世界中にはびこる様々な性的嗜好を体系化して1冊にまとめた書籍を見かけた。『本当に正しいフェティシズム 性的嗜好大事典』(鳥山 仁、九瀬足波/三和出版)だ。近年の「萌え文化」発展により、さらに高度に、緻密さを増したと思われる性的嗜好を凝縮して、現実にありうるものから浮世離れしたものまで、年代ごとの背景や独自の分析を加えて綴っているが、公序良俗をふまえる中でできる限りに紹介してみたい。

◎視姦【しかん】
 性的な興奮を喚起させる、または、羞恥心を煽る目的で行われる性行動。多くは、対象者の痴態をただ凝視するという手法を取る。相手の様子を盗み見る「窃視」とは区別される。性的な興奮を喚起させる場合、視姦される対象は「露出狂」もしくは「マゾヒズム」の属性を持ち、みずからに「注目されたい」「罵られたい」という願望があるという前提が必要。羞恥心を煽る場合は、対象に本来であれば他人に見られず隠すべき行為をしているという前提がともなう。

◎体内侵入【たいないしんにゅう】
 現代の科学技術においては実現しえない、フィクションに分類される一種。侵入者は相対的に、自分よりも遥かに巨大な体の中へ入り込むことになる。尚、体内へ入られる立場の同意がある場合には「進入」と表記される場合もある。同書によれば分類はいくつかあり、口などの穴から入り込む「病気治療・寄生生物退治」、体内から何かしらの異物を取り除くための「誤飲物回収」、児童向けの学習マンガなどでみられる勉強のための「学習」など。また、平均的な人間と著しく身長が異なるのに思いをはせる「サイズフェチ」とも関連する。

◎寝取られ【ねとられ】
 恋人や配偶者、ともすれば親族が他社と性的な関係を結んでいる状況。略語「NTR」が用いられる場合もある。大別すると、ある2人の元に他者が参加するパターンと、相手が他者との関係を結んでいるのを傍観するというパターンに分けられる。後者はさらに、背徳感からくる「嫉妬性愛」、相手のあられもない姿をさらすことに興奮する「カンダウリズム」、あえて願い出る「依頼調教」、すすんで相手を差し出す「貸し出し調教」へ細分化される。

 自身や誰かの性的嗜好をふだんなにげなく捉えているかもしれないが、客観的に分析されると思わずうなずいてしまう。そして、一つひとつを細かく見ていくと、様々なフェティシズムが複雑に絡み合っているのが分かる。秋の夜長に、腰を据えてじっくりと勉強してみるのはいかがだろうか。

文=カネコシュウヘイ

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