ライトノベルで本格ファンタジーが復権した背景とは

ダ・ヴィンチニュース / 2014年11月10日 12時0分

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『魔弾の王と戦姫』(川口 士:著、よし☆ヲ:イラスト/KADOKAWA メディアファクトリー)

様々なジャンルが入り乱れるライトノベルにおいて、本格ファンタジーが盛り上がりの機運を見せている。

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 その筆頭は、現在アニメ放送中の『魔弾の王と戦姫<ヴァナディース>』(著:川口士、MF文庫J刊)。弓使いの少年が、伝説の武器に選ばれた“戦姫”と出会い、戦いの中で成長していく王道ストーリーは、多くのファンを獲得している。他にも現在アニメ放送中の『棺のチャイカ』(著:榊一郎、富士見ファンタジア文庫刊)、荒川弘によるコミカライズとつい先日のアニメ化発表で話題となった『アルスラーン戦記』(著:田中芳樹、カッパ・ノベルスほか刊)など、話題には事欠かない。

 「ライトノベルと一口に言っても、昨今では様々なジャンルやレーベルが乱立しています。読者側の選択肢が増えた分、言葉は悪いですが、作品ごとの当たり外れも多くなり、面白い作品に出会うのがなかなか難しい状況です。その分、『魔弾の王と戦姫』のような本格ファンタジーは、古くからのライトノベル読者にとって懐かしさすら感じる王道感と、今風で魅力的なヒロインと主人公の独自色を打ち出すことに成功したハイブリッドな作品です。若い読者にも、限られたお小遣いの使い道として安心できる作品として支持を集めているのではないでしょうか。ちなみに、荒川弘さんが手がけている『アルスラーン戦記』も、序盤からある女性キャラに原作以上に焦点を当てられているなど、うまく今風にアレンジされていますよね」(関係者)

 そこで、ダ・ヴィンチニュースでは、これから波に乗ること間違いなしの本格ファンタジーの注目作をいくつかピックアップしたい。

『天鏡のアルデラミン』シリーズ(著:宇野朴人、電撃文庫刊) 1巻~6巻まで発売中
 戦争嫌いで怠け者で女好きの少年イクタが、戦乱渦巻く世界を卓越した才で生き抜き、後に大国カトヴァーナ帝国内で名将と讃えられる波乱万丈の半生を描く“本格ファンタジー戦記”。戦場における仲間たちとのシビアかつ熱い友情や、主人公と対照的な性格を持つ敵軍の名将との攻防など、戦記ファンタジーの魅力が凝縮された一作。


『世界の終わりの世界録<アンコール>』シリーズ(著:細音啓、MF文庫J刊) 1巻~2巻まで発売中
 伝説の“英勇”エルラインが遺した至宝『世界録<アンコール>』を探しに、見た目だけ英勇そっくりの少年レンが、かつての英勇の仲間と共に壮大な世界をめぐる“いま、最も「王道」を行くファンタジー”。竜姫をはじめケタ違いの仲間との実力差を必死に埋めようと努力する主人公レンは、応援したくなること必至。


『覇剣の皇姫アルティーナ』シリーズ(著:むらさきゆきや、ファミ通文庫刊) 1巻~7巻まで発売中
 落ちこぼれと目された読書狂の軍人レジスが、左遷された辺境の地で覇者の大剣と大望を持つ皇姫アルティーナと出会い、彼女の軍師としてその才覚を発揮していく“覇道戦記ファンタジー”。本の知識に裏づけされた知略による主人公の活躍もさることながら、14歳の少女らしいアルティーナの可愛らしさも必見。


 異能バトルやラブコメ、MMORPGや異世界転生ものなど、ジャンルだけでも多岐にわたる広がりを見せるライトノベルのなかで起こりつつある“本格ファンタジー”の盛り上がり。変わらない王道感の中に、今風の要素がうまく溶け込んだ魅力的な作品にぜひ注目してみてほしい。

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