なぜ国道99号線はないのか? 国道にまつわる不思議な話の数々

ダ・ヴィンチニュース / 2014年11月11日 12時10分

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『ふしぎな国道』(佐藤健太郎/講談社)

 国道は何を基準に作られているか不思議に思ったことはないだろうか?

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 車一台しか通れず、すれ違うこともやっとな山道も、何車線も走る幹線道路も同じ国道だ。そして“酷道”と呼ばれる、荒れていてとても通る事ができない悪路も国道である。

 そんな国道の謎に迫るのが、国道マニア歴17年の佐藤健太郎氏の著書『ふしぎな国道』(講談社)である。本書から国道の不思議の一部を抜き出してみよう。

酷道はなぜ存在するのか?

 国道と言う看板を背負いながら、落石でろくに進めない、道の上に川が流れていて通れないなど酷い道も多くある。なぜこのような国道が存在しているのだろう?

 国道指定は、状態に悪い道を改善するための一つの手段であった。県道から国道に昇格すれば国からの補助金を得て整備が促進される。しかし、昇格させてみたはいいけれど、需要がないとすれば他の路線の整備に資金が回されてしまい、昇格後何年経っても林道状態のまま放置されるということも多い。

 特に1993年の新規国道指定では、それまで国道の通っていなかった自治体からの請願による昇給が多くあった。その時に昇格した国道は450号~507号。そして、そのルートはやけに不自然に屈曲している道や、本当にこんなところに国道が必要だったのかという道も多い。

なぜ国道に99号はないのか?

 国道は1号から507号まであり、全国で459本が制定されている。507号まであるのに459本というのは欠番があるからだ。なぜ欠番があるかは国道の歴史に深く関係している。

 国家の管理する道ができたのは西暦618年のこと。第1号は現在の奈良県葛城市から大阪府堺市を結ぶ竹ノ内街道であり、今でいえば国道166号に当たる。その後もその時その時に実権を握った支配者によって日本の街道は次々と整備されていく。

 現代に繋がる国道体系がスタートしたのは1952年、この時に指定されたには1号から40号。これらは“一級国道”と呼ばれる。1953年にはこれに続く“二級国道”144本が制定された。これらは41号からではなく101番から244番まで割り振られ、一級は2桁、二級は3桁と差別化された。

 この後1956年に245号から251号、1963年には252号から271号が国道指定を受ける。同時に二級国道のいくつかが重要性を認められて一級国道に昇格している。これらの新一級国道は国道番号も3桁から2桁になった。昇格した国道は41号から57号番まで割り振られる。そして空いた3桁の番号に新たに別の国道が指定される。1972年に当時の琉球政府道1号が58号になり、一級国道最後の指定となった。このことにより、59号から100号は欠番となった。

 国道は他にも109号~111号、214号~216号が欠番となっている。一級に昇格し空き番のままになっているものや、いくつかの国道が統合し昇格したものなどが欠番となっている。これらの6つの国道になぜ、新しい国道が指定されなかったかは不明のままだ。

 ちなみに国道の規定については道路法第5条について書かれており、簡単に説明すると一級国道は県庁所在地クラスの大都市を結ぶ幹線道路を差し、二級国道はいくつかの都市を結んでいるか一級国道に繋がる道という基準がある。しかし、基準を満たされていない国道も少なからず存在している。

 本書には国道に関する不思議がこの他にもたくさん書かれている。本書を読めば、いつも使っている見慣れた国道にも新しい発見が見つかるに違いないだろう。

文=舟崎泉美

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