最新機種にレトロゲームメーカーが斬新すぎるアイディアで勝負

ダ・ヴィンチニュース / 2014年11月14日 12時10分

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『にゃん天堂』(うさくん/ KADOKAWA アスキー・メディアワークス)

 まだ家庭用ゲーム機がそれほど普及していない時代。その爆発的人気で家庭用ゲーム機の草分け的な存在となったのは、任天堂のファミリーコンピューター(ファミコン)でした。それからはや30年近く。ロクヨン、キューブ、Wii、PlayStationシリーズにXboxなど、各社の高性能次世代ゲーム機の発達は凄まじいものがあります。今も日々しのぎをけずって火花を散らすゲーム業界ですが、本作の『にゃん天堂』はその任天堂を大胆にパロディ化した漫画です。

【画像あり】『にゃん天堂』中面をチェック

 『にゃん天堂』(うさくん/ KADOKAWA アスキー・メディアワークス)の舞台は、“もしも「にゃん天堂」のゲーム機発展がスーパーニャンコン(スーニャン)時代で止まっていたら…?”というIFの世界。他の競合社の技術発達は概ね現実通りで、ゲーム機本体のスペック差はもはや哀しいレベルに達しています。にゃん天堂は斬新な発想だけを武器に戦っていくしかありません。スーニャン開発部の斬新一(ざん しんいち)は「スーニャンのメインターゲットは高齢者!」と高齢者に合わせたアイディア勝負をかけるのですが…

 本作の見所は、なんといっても斬新すぎてカオスの領域に達しているゲームアイディアです。地球に迫る隕石を落とすシューティングとして企画されていたはずのゲームが、なぜか強力なおじいちゃん仲間を集めて気合で隕石を壊す内容に変わっていたりします。ちなみに社長への企画変更「ほう・れん・そう」は皆無で、ひたすら自分たちが作りたいものを追求し、出来上がったサンプルを手にとった時の社長は終始叫ぶようにツッコミ通し。

 性能差をアイディアで補おうとあさっての方向に暴走するにゃん天堂開発スタッフの奮闘は、90~00年代の名作迷作が数多世に出ていた時代を彷彿とさせ、読んでいるうちに少し懐かしい気分も味わえます。

 絶好調に冴え渡るうさくん先生のメタギャグで、レトロゲームに知識はなくともしっかり楽しめる内容となっています。「つまらなさそうなゲームだけど、なぜか無性に1回だけはやってみたい」という不思議な引力を持つスーニャンの魅力を、どうぞその目でお確かめください(笑)

文=猫梳なりや

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