『ダ・ヴィンチ・コード』名翻訳家が解説! 読了への時間はかかるが、“必ず”英語の実力が身につく本

ダ・ヴィンチニュース / 2014年11月27日 11時50分

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『越前敏也の日本人なら誰でも誤訳する英文 あなたはこれをどう訳しますか?』(越前敏弥/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 今回紹介するのは、『越前敏也の日本人なら誰でも誤訳する英文 あなたはこれをどう訳しますか?』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。著者は、まえがきで「この本を読み終えても、もちろん誤訳がゼロになるわけではありません」と断言している。もちろんおっしゃる通りで、とにかく地道な勉強量が問われるのが語学なのだ。しかしここまで厳しくハッキリ書かれると、この本売れるのかいなと心配になってくる。しかも、新書ながら問題集1冊分に匹敵する情報量で、すらすら速読できるような内容ではない。

【画像あり】『越前敏也の日本人なら誰でも誤訳する英文』中面をチェック

 まず英語の例文があり、自分で解答したのち解説を読む形式だ。省略などが多い文やネイティブでさえ誤読しそうな悪文をどのように読みこなすか、ダン・ブラウンなどを翻訳してきた著者が丁寧に解説してくれるのだが、「解きながら読む」というシステム通りに読むと、通勤時間などを利用しての細切れ読書では少なくとも2週間はかかるだろう。

 が、これが評判がいいのだ。Amazonでは高評価、私もFacebookで友人がほめていたので読みたくなった。一定以上の実力があり、自分の英語力をとりあえずチェックしてみたい人間にとっては、非常に役立つ本なのだ。英語がある程度のレベルにあると自負する人に、ぜひ試してもらいたい。私自身、半数ちかい文章を誤訳していたことに気づかされ、驚いた。TOEICで900点台を突破したいなど、高い目標がある人には心からお勧めしたい。難関校を受験する学生にも役立つかもしれない。

 実力チェッック以上に読んだだけで身につくコツも少々だがあり、私はこれを読んだあと、新聞や雑誌などの記事を読むのが比較的容易になった。【基礎編】【難問編】【超難問編】と進んで行くが【基礎編】をしっかり読み込んであれば、以降の段階は比較的楽に解ける仕組み。問題集ほどの情報量と書いたが、実際、問題集のようにノートを取りながら読んでもいいくらいだ。

 電子書籍の本棚の中にこれが入っていれば、思い立ったときにいつでも勉強できるが、休暇のときなどにじっくり取り組めたら、さらに高い効果が期待できるに違いない。

文=遠藤京子

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