シーズン2が放送中! 話題の英国ドラマ『ダウントン・アビー』、リアルな時代描写の秘密とは

ダ・ヴィンチニュース / 2014年12月7日 11時30分

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『ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館 シーズン1・2公式ガイド』(ジェシカフェローズ:著、ジュリアンフェローズ:その他、ニックブリッグズ:写真、五十嵐加奈子、力丸祥子、吉嶺英美、久保美代子:訳/早川書房)

 今年5月にNHK総合で放送され、反響を巻き起こしたドラマ『ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館』のシーズン2が11月30日よりスタートした。

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 20世紀初頭、イギリスの田園地帯にある大邸宅“ダウントン・アビー”。その当主であるグランサム伯爵家の面々と、屋敷に仕える使用人たちが織りなす愛憎劇を壮大に描く歴史ドラマだ。複雑な人間模様が生み出すサスペンス、時代の空気をリアルに再現するセットなどなど、あらゆる面にこだわり抜いたハイクオリティな映像作りが評価され、エミー賞ほか数々の賞に輝いている。日本でも現代版『シャーロック』の成功による英国ドラマブームと相まって、中毒的にはまるファンが続出した。

 世界中を席巻する大注目の英国ドラマ、今のうちに乗っておかない手はありませんぞ。というわけで、今回は『ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館 シーズン1・2公式ガイド』(早川書房)をご紹介する。

 まず手に取ってびっくり。あ…厚い! そして重い! 通常、この類のドラマガイドは
あらすじとキャスト紹介中心の薄いムックを連想するが、この『ダウントン・アビー』のガイドブックは300頁以上の大ボリュームだ。それもそのはず、このガイドはドラマの内容だけでなく、貴族の生活から第一次世界大戦の模様まで、ドラマが描く20世紀初頭の英国に関する資料と豆知識が満載。なかには実在した貴族や使用人の写真を掲載し、ファッションや生活習慣を具体的なエピソードを交えながら解説している頁もある。ドラマガイドというより、英国文化を知るための本として十分に楽しめる内容だ。

 出演者たちが語る撮影裏話も面白い。『ダウントン・アビー』は貴族や使用人の生活風景を忠実に再現しているが、現代の生活とは異なる習慣に合わせて演技をするのはなかなか難しい。

 運転手のトムを演じるアレン・リーチは、1920年型のルノーを乗り回すようになるまでの苦労話を語る。「まず持ち主が運転してみせて、次にぼくが運転すると変な音がした。一度なんてガチャンと重い音がして、振りかえると大きな金属片が落ちてたっけ――拾うために戻ったよ」

 伯爵の遠縁にあたる青年・マシュー役のダン・スティーヴンスは日常のちょっとしたエチケットのシーンに四苦八苦したようだ。「あるとき、シーンが取り直しになった。バイオレット(マギー・スミス演ずる先代グランサム伯爵夫人)が部屋に入ってきたときに、ぼくがたちあがらなかったからだ。(中略)女性が通るときはいつでも帽子を取ることも学んだ。完全に脱がなくても、ちょっと持ちあげなくちゃだめなんだ。このあいさつも何度も練習したよ」

 なるほど、『ダウントン・アビー』のリアルな時代描写は、こんな俳優たちの涙ぐましい努力に支えられていたのですね。

 シーズン2では第1次世界大戦を機に、グランサム伯爵家に更なる波乱が起きそうな気配だ。ぜひともこのガイドブックで予習・復習を済ませてテレビの前に座ろう。

文=若林 踏

ダ・ヴィンチニュース

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