本との意外な出会いを演出!? 図書館で貸し出される「本の福袋」が面白い!

ダ・ヴィンチニュース / 2014年12月19日 12時0分

写真

目白図書館の本の福袋「本の宝袋」

 福袋といえば、新春セールの目玉のひとつ。お気に入りのショップに並んで買うものだが、貸出してもらえる福袋があるのをご存知だろうか?

なぜその本をあなたは選んだのか? その秘密を匠が明かす「装丁」の舞台裏

 貸してもらえる福袋──それは図書館で貸し出してくれる「本の福袋」のことだ。

 その名の通り、本の入った福袋を貸し出すという企画で、ネットで調べてみると、全国のあちこちで開催されている。パッケージも中身も図書館ごとに様々なアイデアや工夫が散りばめられている。なんだか楽しそう!

 そこで今回は、「本の宝袋」を開催中の豊島区立目白図書館の松山さんにお話を伺った。

 職員の発案で始まったという目白図書館の「本の宝袋」は、今年で3年目。大きく分けて大人向けのものと、子ども向けの2種類がある。中身は、テーマごとに選んだ3冊の本・選者からのメッセージ・アンケート用紙。ラッピングは英字新聞をベースに、イラストやリボンなどを使って様々にデコレーションされている。

「基本的には職員が、テーマごとに本を数セットずつ選び、各自でラッピングまで行います」という「本の宝袋」だが、去年からは利用者からのテーマの応募も受け付けている。

 毎年70セット程度用意し、2週間の開催期間中は品切れしないように補充しているそうだが、その本を選ぶ際の条件や制約などはあるのだろうか?

「特に決まりはありませんが、年末年始にゆっくり本を読んでいただきたいので、読んだ後で“前向き”な気持ちになれる本をなるべく選ぶようにしています」

 特設コーナーに並んだ宝袋にはテーマのラベルが貼られている。『育メン養成講座』『パン』『黒ねこの話』など、ラッピングと相まって、どれも楽しそうな予感がする。

 しかし、図書館といえば、自分で本を選び借りて行く場所だ。袋入りの目隠し状態で借りるのは、本来とは真逆の発想だ。その狙いはどこにあるのだろう?

「普段、自分では選ばないような本との出会いと、袋を開けるまでのワクワク感が、本の宝袋の一番の面白さだと思います」

 松山さんの言葉通り、利用者からのアンケートには「どんな本が入っているのか、ドキドキしてとても楽しかったし、自分から求めて手にする機会のない本だった」「本のラッピングがとてもカワイくて借りるのにワクワクします。自分ではこの機会がなければきっと読まない本でした」といった回答があった。

 他の図書館でも福袋企画は行われているが、他館との違いは「どの図書館も独自の色がありますが、目白図書館の自慢はポスターです」との答え。館内に貼られたイベント告知のポスターには、とても楽しい雰囲気のあるイラストが入っている。

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
ダ・ヴィンチニュース

トピックスRSS

ランキング