サポーター、キーパー論から八百長疑惑まで 「サッカー本大賞2015」受賞作品決定!

ダ・ヴィンチニュース / 2015年2月12日 22時10分

写真

『サポーターをめぐる冒険 Jリーグを初観戦した結果、思わぬことになった』(著:中村慎太郎 出版:ころから)

 2015年2月11日(水)に「サッカー本大賞2015」(主催:カンゼン)受賞作品が発表された。サッカー本大賞は「良質なサッカー書籍が、日本のサッカー文化を豊かにする」というコンセプトの趣旨で2014年に設立された。

第1回受賞作は『ボールピープル』

 同賞は「日本でサッカーがナンバー1スポーツになり、世界に誇れるサッカー文化を築いていくためには、高い志と情熱を持って作られた良質なサッカー書籍がもっともっと多く世に出て、多くの人に読まれて欲しい」という思いが出発点となっている。

 2回目となる今回は、ワールドカップイヤーであった2014年にふさわしく、非常に濃度の高い作品の中から受賞作が発表された。

<大賞>
『サポーターをめぐる冒険 Jリーグを初観戦した結果、思わぬことになった』
著:中村慎太郎
出版:ころから
【選考委員評(大武ユキ)】
Jリーグ観戦をきっかけにサポーターになった著者の心情の変化がみずみずしく描かれている。ここまで赤裸々にサポーターのことを書いた本はこれまでになかったように思う。著者がJリーグへの愛情を込めて書いたエポックメイキング的な作品。

<翻訳サッカー本大賞>
『孤高の守護神 ゴールキーパー進化論』
著:ジョナサン・ウィルソン
訳:実川元子
出版:白水社
【選考委員評(幅 允孝)】
単なるサッカーの話ではなく、各国の社会的背景やカルチャーも含めたうえでゴールキーパーを語った驚くほどの濃厚さを秘めた作品。昨今のサッカー界の中でゴールキーパーというポジションの在り方の変化がよくわかる。

<読者賞>
『通訳日記 ザックジャパン1397日の記録』
著:矢野大輔
出版:文藝春秋
【選考委員評(速水健朗)】
W杯後、いったん火が消えたザックジャパンだったが、本書でメモとして描かれたザックジャパンの舞台裏は多くの共感を集めた。代表での4年間を通して、著 者がメモ書きの重要性を認識し、日記の内容はどんどん濃く深くなっていく。本書刊行以後、代表監督の通訳という存在の在り方は大きく変わるはず。

 惜しくも大賞を逃した優秀作品には、アギーレの戦術や育成論を取り上げた書籍、なでしこジャパンに注目した書籍などのほか、サッカーと人種差別などのディープなテーマ、八百長問題に対して「なぜそれが起こるのか?」という根本的な仕組みを綿密かつ学術的に明らかにした本など、興味深い本が並ぶ。

<優秀作品>
『アギーレ 言葉の魔術師』
著:小澤一郎
出版:ぱる出版

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
ダ・ヴィンチニュース

トピックスRSS

ランキング