ファミリーマートの顧客創造大作戦
ダイヤモンド・チェーンストア オンライン / 2010年9月15日 20時38分
ファミリーマート(東京都/上田準二社長)は、9月14日、50歳代以上の“おとな世代”に向けたアクティブなライフスタイルを提案し、フォーラムやイベントなどを行う「クラブ・ウィルビー」の協力のもと、「おとなコンビニ研究所」(残間里江子所長)を立ち上げた。
コンビニエンスストア(CVS)業態が勃興してから約30年。20代から30代の若い男女と45歳以下の壮年男性に支えられ、堅実に成長を重ね、いまも顧客の約8割は彼らが占めている。
ただ、少子高齢化社会が進展するなかでは新しい顧客層を取り込まない限り、次期成長カーブは描けない。そこでファミリーマートが新しいターゲットとしてねらいを定めたのが50歳から65歳までの“おとな”だ。「おとなコンビニ研究所」では、“おとな”の満足とは何かを多方面から検討し、豊かな“おとな”の生活提案への貢献をめざすという。
主な研究テーマは、「商品開発」「サービス開発」「社会貢献」の3点だ。
とくに50歳代以上の男性は、仕事に没頭し過ぎているために気がつけば居場所が会社しかない人間。自分が「楽しく過ごすためのコミュニティ」を持っていない傾向が強い。こうした層に対して、コミュニティとして「サービス」「社会貢献」の提供を模索するファミリーマートの動きは、CVSの新しい形を予感させとても期待を持てる。
一方、「商品開発」では、9月21日から、「おとなコンビニ研究所」の新商品第1弾として、「包みごはんとつくね弁当」(税込460円)、「鹿児島県産黒豚ロースとんかつ弁当」(同550円)、「大人のなめらか豆腐」(同158円)の3種類を発売する。
試食をしてみて、惜しいと感じたのは、どの商品もCVSの過去の流れの延長線上にあり、抜きん出ておいしいとは言えないことだ。
CVSの儲けの源泉は、いまのところ物販だ。
その中軸商品である惣菜や弁当のライバルは食品スーパー、総菜専門店、デパ地下など枚挙にいとまがないほど多い大激戦区。そして“おとな”は、CVSでも抜きん出ておいしいものを食べたいものじゃないかと、“おとな”の一歩手前にいる私は思う。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
日本一TVに出るスーパー「アキダイ」が「ロピア」傘下に。買収を受け入れた理由を名物社長が語る――ニュース傑作選
日刊SPA! / 2024年12月16日 8時45分
-
キリン「晴れ風」が絶好調 “ビール好き”以外をどうやって取り込んだ?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年12月15日 17時31分
-
「SKYN(R)」2024 Winter Campaign開始
@Press / 2024年12月13日 10時0分
-
「ファミマで買えるミニカー」新作はスバル4車種! KYOSHO 64 Collection、12月6日発売
レスポンス / 2024年12月5日 18時0分
-
低価格帯に注力し始めたセブン 「コンビニ絶対王者」がシフトチェンジを余儀なくされたワケ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月29日 5時55分
ランキング
-
1ガサガサ肌が簡単に潤う!40・50代に使ってほしいボディケア商品3つ
つやプラ / 2024年12月22日 12時0分
-
2お金で何でも解決できそうな“超富裕層”に共通している3つの悩み。「絶対に負けられない戦い」も
日刊SPA! / 2024年12月22日 8時53分
-
3「海に眠るダイヤ」2018年を描く"最大の謎"の真相 現代編の設定が、なぜ「2024年」ではないのか
東洋経済オンライン / 2024年12月22日 14時0分
-
440歳から運動不足解消は何から始めたら良いの?
JIJICO / 2018年3月30日 7時30分
-
5「痛くない親知らず」をそのまま放置するとどうなるか…「今すぐ抜いたほうがいい親知らず」の判断基準
プレジデントオンライン / 2024年12月22日 9時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください