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DIY塗料部門第1位は アサヒペンの「手で塗れる塗り壁材」

ダイヤモンド・チェーンストア オンライン / 2023年3月14日 7時30分

(i-stock/kobeza)

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手で塗れる塗り壁材「水性多用途ペイントマットカラー」で着色も容易

アサヒペン
Nuri-Deco-Wall

アサヒペン「Nuri-Deco-Wall」

選評

初めて挑戦する人にも塗りやすく
1色だが、色合い調整は無限

 一般のDIYerの塗料の使用シーンが広がっている。補修塗料から、自分好みのライフスタイルに合わせたペイントとして、塗料メーカー各社からさまざまな商品が上市されている。

 2023年ヒット商品の塗料部門から選定された、アサヒペンの「Nuri-Deco-Wall」(ヌリ・デコ・ウォール)」は、そうしたトレンドに対して、直球で勝負する商品だ。

 ユーザーから高い支持を集めた最大のポイントは、『手で塗れる』ことだ。もちろんマスチックローラーや左官ゴテで塗ることもできるが、しっくい風の質感や風合いを出すためには、一般ユーザーにとっては塗料を手ですくい、塗り広げるのが最も簡単な方法だ。

 同商品はホワイトの1色しか発売されていない。しっくい風の風合いにはホワイトも人気だが、同社の「アサヒペン水性多用途ペイントマットカラー」(以下「マットカラー」)を混ぜ合わせることでさまざまな色調に仕上げることができることも、ヒット商品につながった。

 色合いを自分好みに仕上げることができるという点で、ユーザーから高い評価を得たこともあるが、売場では、関連販売の展開の幅を広げている。多くの塗料の場合、関連販売は塗装用具やまたは下地処理剤などだ。こうした商品は、逆に塗料を塗るのが難しそうというイメージを持たれがちだが、「Nuri-Deco-Wall」の場合は、28色の「マットカラー」との関連販売のみで売場展開ができる。そして、手でかき混ぜる、手ですくう、手で塗るという工程で済むのだから、初めて塗料をしてみようというユーザーにとっても、手に取りやすい商品だったといえる。

アンケート結果

ブランド力と新規機能性は
文句なしの最高評価

「Nuri-Deco-Wall」の評価 アサヒペンの家庭塗料メーカーのトップブランド、さらに「Nuri-Deco-Wall」という英文字を使った商品名でありながら、「ヌリ・デコ・ウォール」の、壁に塗ってデコレーションするという、わかりやすいネーミングもあって「ブランド力」は最高評価の「5」となった。

 選評でも述べたように、手で塗ることができるので使い方が簡単であること、「マットカラー」を混ぜ合わせることで、使用場面に応じた、かつ自分好みの着色ができることで、「新規機能性」で最高評価の「5」を獲得している。

 パッケージデザイン面も白を基調に手で塗る使用シーンと、おしゃれ感のあるロゴもあって「斬新さ(デザインなど)」が「4」。

 また「売場提案(価格)」も、「マットカラー」との関連販売で、売上単価のアップに貢献できたことが評価となり「5」となった。

マーケット&プロダクト

手で塗れるユニークな水性塗料
混ぜ合わせれば簡単に着色も可能

 アサヒペンは、楽しみながら塗装できる商品の開発に力を入れている。ここ数年は、女性や若年層をはじめ新たなユーザー層の取り込みをめざしたユニークなラインアップを充実させており好評を得ている。

 その一環で投じたのは「Nuri-Deco-Wall(ヌリ・デコ・ウォール)」というユニークなネーミングの商品。簡単にしっくい風の質感や風合いを表現できる水性塗料だ。

 大きな特徴は、手で塗れる点。直観的なセンスを生かし、意匠性の高いオリジナルの仕上がりを楽しめる。もちろん従来の塗料のように、マスチックローラーや左官ゴテでの塗装も可能だ。

アサヒペン「Nuri-Deco-Wall」
手で塗る楽しさが実感できる「Nuri-Deco-Wall」

 コンクリート、スレート、ブロック、壁、へいのほか、ビニール壁紙、繊維壁といった幅広い場所・素材に塗れる。屋内外で使用でき、耐候性に優れている。

 色は「ホワイト」の1種類だけの展開だが、簡単に着色できる点も興味深い。同社の「水性多用途ペイントマットカラー」の各色と混ぜ合わせれば、さまざまな色調をつくり出せる。混ぜ具合も好みによりマーブルのような模様もつくれるなど、まったく新しいタイプの塗料といえる。

 カラーバリエーションや機能を追求するだけでなく、これまでにない塗り方の提案にもチャレンジしたことが高い評価を得て、今回の受賞につながった。

 容量は2Lと5Lの2種類を用意する。前者は4.4㎡(タタミ3枚分)、後者は11㎡(タタミ7枚分)に塗れる。抗菌機能を有する点にも注目だ。防カビ剤・防藻剤を配合しており、長期間カビや藻、コケの発生を防ぐことができる。

アサヒペンの去年のDIYショウの「水性多用途ペイントマットカラー」と混ぜ合わて、さまざまな色調を紹介した展示
昨年のDIY ショウでは、「水性多用途ペイントマットカラー」と混ぜ合わて、さまざまな色調をつくり出すことができる点にフォーカスした展示を実施

メーカー(担当者)のコメント

多くの方々に塗る楽しさを実感してほしい

 「Nuri-Deco-Wall」は、従来の塗料の枠に収まらない、新しい楽しみ方ができる商品だと自負しています。手で塗るというスタイルが、幅広い方々に受け入れられ、強い手応えを感じています。

アサヒペンの手についた汚れを簡単に洗い落とせる「手に塗るテブックリン」
手についた汚れを簡単に洗い落とせる「手に塗るテブックリン」。同社独自基準の「エコフレンドリープラス」マークを付けて、環境に配慮した商品である点も訴求する

 この商品と一緒に提案したいのが「手に塗るテブックリン」です。一見すると白いハンドクリームのようなアイテムで、塗装作業の前に塗っておけば、手に付いた塗料の汚れを簡単に落とせるという商品です。「Nuri-Deco-Wall」を塗る際には、ビニール手袋を使う必要がありますが、着用前に手に塗っていただくと効果を実感いただけます。このように弊社では、新たなユーザーを取り込むための独自商品を充実させています。

 その一方で、補修分野の塗料でもお客さまのニーズに応える商品づくりを進めています。

 今春、新たに発売を計画するのは、「サビの上からそのまま塗れる油性シルバーペイント鉄部用」と「同 トタン用」の2アイテムです。サビの上から使用できる塗料は従来からありましたが、シルバー色は、消防法上の非危険物(指定可燃物)化が難しく、今まではありませんでした。しかし、今回課題をクリアすることで新たにラインアップに加わることになりました。

アサヒペンの2023年春発売の「サビの上からそのまま塗れる油性シルバーペイント鉄部用」と「同 トタン用」
2023年春発売の「サビの上からそのまま塗れる油性シルバーペイント鉄部用」と「同 トタン用」

 弊社は、今後も常識にとらわれない発想で、一人でも多くの方に塗料を楽しんでいただけるような商品を開発していきたいと考えています。

(MS部塗料塗装用品チーム チーフマネージャー 糸井常夫氏)

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