「エンタメ」要素盛り込んだ話題の新店「ジョイホン吉岡店」の売場づくりをレポート！

ジョイホン吉岡店

ジョイフル本田（茨城県／細谷武俊社長）は4月26日、群馬県北群馬郡に大型商業施設「ジョイホンパーク吉岡」をオープンした。その核店舗となる超大型ホームセンター「ジョイホン吉岡店」は「すべての日常に、エンタメを。」をコンセプトに据え、エンターテインメント性を追求した店舗となっている。本稿では各売場を写真とともにレポートする。

「ワクワクする楽しい空間」を演出

ジョイホン吉岡店

　ジョイホンパーク吉岡は関越自動車道「駒寄スマートIC」から約3分の場所にあり、核店舗となるジョイホン吉岡店のほか43のテナントによって構成される。ジョイホン吉岡店の売場面積は約2万4800㎡で、ジョイフル本田は同店を「超大型店舗」と位置付ける。同社が展開する既存の超大型店舗と比べるとジョイホン吉岡店の売場面積はやや小さいが、什器の配置の工夫などによりSKU数は同等に設定しているという。

　ジョイホン吉岡店は売場を「Proゾーン」「Living Spaceゾーン」「Ways of Lifeゾーン」「Dailyゾーン」「Hobby／Varietyゾーン」の5つのゾーンに分け、「すべての日常に、エンタメを。」という共通のコンセプトを設定している。各ゾーンはライフラインを支える商品や暮らしを豊かにするアイテム、プロが必要とする専門商品を販売し、「ワクワクする楽しい空間」を演出する。

 

普段づかいの商品から専門商品まで

　各ゾーンの売場や商品を写真とともにレポートしていこう。

　「Proゾーン」のテーマは「圧倒的な専門分野群とジャンル別商品数」だ。木材や鉄筋資材のほか、耕うん機やインバーター発電機、エンジン式草刈り機といった建築や農業などの“プロ向け”の機械を豊富に揃える。そのほかProゾーンではジョイフル本田が運営する専門店「本田屋」を出店しており、数多くのメーカーの電動工具やワークウエアをラインナップする。

耕うん機コーナー

　「Living Spaceゾーン」では、「圧倒的な住まいの多角総合プロデュース」をテーマにカーテンや壁紙、床材といった内装材やインテリア、収納用品を揃える。レトロヴィンテージ商品や輸入品の装飾商材、仏壇、健康器具などを取り扱うほか、「住まいのコンシェルジュ」としてトイレ、浴室、洗面所、キッチンなどのリフォームサービスを提案する。

リフォームコーナー

　「Ways of Lifeゾーン」のテーマは「圧倒的な魅力と癒し」だ。切花を提供する「フラワーファクトリー」や猫に特化した専門ショップ「ネコセカイ」など、豊かな暮らしを提案する売場を設ける。自然石を利用した売場演出や、花苗や野菜苗の圧倒的な品揃えが大きな特徴となっており、暮らしに癒しを提供する。

「ネコセカイ」

　「Dailyゾーン」は「圧倒的な品揃えと地域のライフライン」をテーマに食品や日用品を揃え、大容量商品を割安価格で提供する。主通路に面したゴンドラエンドではRTD（Ready To Drink）の「ジャックダニエル＆コカ・コーラ」や柔軟剤の「ソフラン エアリス」、酸素系漂白剤の「オキシクリーン」などを販売していた（取材日）。防災品を豊富に品揃えしている点も特徴だ。

「ジャックダニエル＆コカ・コーラ」

　最後に「Hobby／Varietyゾーン」は「圧倒的なワクワク感と非日常体験」をテーマに、アート・クラフト（創作的工芸）、アウトドア、ホビー、ステーショナリー（文房具）、カー用品、寝具などを販売する。たとえばホビー売場ではブロック玩具やラジコンを豊富に揃える。「ディズニー」と「サンリオ」とコラボしたコーナーも展開し、オリジナル商品を販売するほか定期的にイベントを開催してエンターテインメントを提供する。

「ラジコンお試しコース」

　このようにジョイホン吉岡店は一般エンドユーザー、専門職を問わずすべてのお客が満足する品揃えを提供し、「多くの発見や感動を体験できる流通新時代の新業態」をめざす。

（施設概要）
施設名：ジョイホンパーク吉岡
住所：群馬県北群馬郡吉岡町大久保364-1
電話：[phone]
営業時間：9:00～20:00
定休日：不定休
敷地面積：13万1852㎡（東京ドーム2.8個分）
出店構成：ジョイホン吉岡店、テナント43店
駐車台数：2099台
アクセス：
・JR前橋駅より上野田四つ角行きバスで約32分、源兵衛山古墳入ロバス停で降車徒歩2分
・関越道駒寄スマートICから約3分