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【立川志ら乃のスーパーマーケット徒然草】スーパーマーケット・トレードショーに行ってきた!②

ダイヤモンド・チェーンストア オンライン / 2023年5月18日 20時56分

今年もスーパーマーケット・トレードショーに参加できました。

清掃用品の展示を見て、立川流の運営に思いを巡らす……

高砂さんのブースにて
高砂さんのブースにて

 前回に引き続き、スーパーマーケット・トレードショーの訪問記をお届けします。

 場内を歩いていると、カラフルなブラシの展示が目に飛び込んで来ました。はっきりとした赤、白、黄、緑、青の五色のラインナップ。そこは総合清掃用品メーカー高砂さん(https://www.shidapalm.co.jp/product)のブースでした。 

 「なんで色違いの同じ用具を作ってるんですか?」と聞いてみると、

 「エリアごとで使い分けていただくためです」と担当者の方。

 確かにどこかのエリアで何らかの菌が発生した! なんて時に、そのエリアの用具をまず消毒したり処分したりすることで素早く対応できる。また、誰がどのように使っていたのかなど発生元を特定したり、問題発生時の原因究明の手助けになりそう。「色分け」という実に単純な方法だけれども、「食品を扱う場所ではめちゃくちゃ必要かも」と投げかけると、担当の方曰く「この方式は今ではスタンダードです」という。

 この連載でも何度か言及していますが、立川流の寄席は事務方がおらず、私ができる範囲でやっております。その際困るのが、「どこかで問題が発生しても連絡・共有がない」、そして「問題のそもそも原因がわからない」ということ。

 「失敗したことを知られると怒られるから…」と情報を隠蔽されると、すぐに対応していればどうにかなったことも取り返しがつかなくなることが多々あります。また、問題の原因がわからなければ、対策を講じることすらもできないので、結果として同じ失敗を繰り返すことになる。

 「誰でも簡単に理解できる仕組み」がないと、あらゆる物事の運営はうまく回らないなぁ……とここ数年強く感じていた私。高砂さんの色とりどりのブラシを見ていると、なんだか親近感というか、にわかに興味が湧いてきました。

 食品を扱う店や事業者にとって、衛生面でのトラブルは経営をも左右しうる重大な事象であることは想像に難くありません。歯ブラシ型のサンプルを「これで歯は磨かないでくださいね!」と笑顔で配っていた高砂さんのブース。いろいろと思うことがある場所でした。

誰でも「センスあり」な陳列ができる魔法のツールを発見!

クラウン・パッケージさんのブースに展示されていた梱包材
クラウン・パッケージさんのブースに展示されていた梱包材

 次に気になったのが、クラウン・パッケージさん(http://www.crown-grp.co.jp/)。

 入荷商品を箱から出して棚に並べるというのはどのスーパーでも日々行われている作業だと思いますが、箱から出さずにちょっとした手間で陳列完了!となるダンボール箱などの展示をしていました。

 私は「コミックマーケット」という同人イベントに定期的に参加しているのですが、その際に組み立て式のダンボール棚などを使用しているので、常に「新しいディスプレイツールはないか?」と専門店を散策していたりするのです。

 なので、クラウン・パッケージさんで展示してあったディスプレイめちゃくちゃ欲しかった!!! 解体して構造調べたい!!!

 「人は見た目が9割」みたいな新書もありますが、やはり商品も「見せ方」はかなり大事。そしてその見せ方についてはセンスのある人ない人の差が激しいので、並べるだけで「センスあり」な陳列になってしまう商材は需要ありなはず。……まぁ私がその筆頭ですけど。

 

 

個人的大ヒットの予感! 日本アクセスの冷凍スイーツ

 そして衝撃を受けたのが、日本アクセスさんのブースでいただいた冷凍スイーツ。

 一時期、江東区辰巳にある冷凍スイーツアウトレット店「東京リバーサイトスイーツ」にはまって、めちゃくちゃ冷凍スイーツを食べていたことがありました。その後しばらくしてからオオゼキなどのスーパーでも自然解凍の冷凍スイーツを見かけるようになり、「これは私の知らないところで冷凍スイーツは流行っているのだな……」と思っていました。

 しかし実情はちょっと違うようで、自然解凍というひと手間が面倒なのが原因なのか、イマイチ「定番」として商品棚に定着しないとのこと。

 そういうものなのかぁ……と心の中で思いながら試食で「ゆずレアチーズケーキ」をいただくと……これめちゃくちゃいいよ!!! 今まで食べたどの冷凍スイーツよりも上品な味わい。「はっきりとしたクリーム感」とか、「強めのショコラ感」をアピールしてくる商品が多い中、こんなに甘すぎない商品は初めて。正確な糖度とかはわかりませんが、食べたときのファーストインプレッションとしての「程よい甘さ」に超ビックリ。商品への”導線”の引き方をちょっとだけ工夫することでめちゃくちゃヒットしそうな気がしてます! 日本アクセスさんの作戦会議を覗いてみたい!と強く思ったのでした。

 ちなみに、先日、埼玉県和光市にあるヤオコーのお店に行った際、「ヤオコー一押し特選冷凍スイーツコーナー」のPOPがめちゃくちゃ手の込んだものでした。「ウチの冷蔵庫にマカロンがある事を、旦那は知らない」とか「ポルトガルから来た罪深きタルト」とか、なんだか目を引くキャッチフレーズが踊っていたのです。正直、「ちょっと誇大広告気味では…?」と思ってしまうくらいだったのだけど、実際に私は手にとって購入しましたので、あっぱれな文章力。

 そういう言葉の導線、もしくはシチュエーションの提案があれば、日本アクセスの冷凍スイーツ、めちゃくちゃ火が付きそうだと思っています。

「あなたの視界にいる女性は、甘すぎない方が好き」とかの文言で、”男の手土産”的な買い方の提案とか。まずは甘い物が大好きな土屋礼央(RAG FAIRボーカル)さんとかに食べてもらって感想聞くところから始めたいと思います。

 では最後に、前回同様に一番弟子・のの一のイラストでトレードショーを振り返っておきます。

トレードショーふりかえり①
トレードショーふりかえり①
トレードショーふりかえり②
トレードショーふりかえり②

立川志ら乃

立川志ら乃

1974年2月24日生まれ。98年3月、立川志らくへ入門。2012年12月に真打ち昇進。16年7月に「スーパーマーケットが好きである」ことを突如自覚。スーパーに関する創作落語に「グロサリー部門」「大豆なおしらせ」など。寄席やイベントなどのスケジュールは下記Twitter・ブログをご参照ください。

Twitter:@tatekawashirano

ブログ:https://ameblo.jp/st-blog/

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