植物性ミルク市場、さまざまな植物素材の商品が登場 話題化で市場拡大に期待
ダイヤモンド・チェーンストア オンライン / 2024年7月8日 1時0分
健康志向の高まりや食の多様化、SDGsの意識向上により、年々関心が高まっているプラントベースフード。そのなかでも人気を集めているのが植物性ミルクだ。豆乳やアーモンドミルクのほか、さまざまな素材の植物性ミルクが登場し市場を賑わせている。この春は大手乳業メーカー3社が市場に参入したことで話題となり、さらに市場は盛り上がりをみせている。
23年度は豆乳、アーモンドミルクともに堅調
植物性ミルクとは豆やナッツ、穀物など植物由来の原料からつくられる飲み物で、低糖質・低カロリー、しかも栄養価が高いのが特徴だ。植物性ミルク市場で大きなウエートを占めるのが、たんぱく質が豊富な豆乳。インテージSRI+によると、豆乳カテゴリーの期間通算(2023年5月~24年4月)の市場規模は432億円で対前年同期比0.9%増となった。価格改定の影響で微増となったが、豆乳市場は中期的にみて横ばい状態だ。
日本豆乳協会によると23年の豆乳類全体の生産量は対前年比4.3%減。無調整豆乳は微増だったものの、調整豆乳やフレーバー豆乳が苦戦した。健康志向の高まりで、甘味料などを使用していない無調整豆乳に需要が集まった。また、無調整豆乳は料理での活用も広がっている。
一方、アーモンドミルクの期間通算の市場規模は93億円で対前年同期比5.5%増となった。価格改定の影響もあり堅調に推移している。ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富なアーモンドミルクは、さまざまな商品が発売され、生活に浸透しつつあるといえそうだ。
世界的にも注目を集めているオーツミルクは、ダノンジャパンの「アルプロ」が栄養やおいしさ訴求で市場をリードしている。
大手乳業メーカー3社が参入 市場は大きな転換期へ
健康志向の高まりや食の多様化、SDGsの意識向上により、植物性ミルクの関心は高まっているが、牛乳と比べて飲用機会は少なく、認知もまだまだ低いといえる。ただ今年は大手乳業メーカー3社が植物性ミルク市場に参入したことで話題となり、市場が活性化することが期待されている。
明治では、全粒オーツ麦をまるごと使用した「明治まるごとオーツオーツミルク」を新発売。全粒オーツ麦を使用しているため、全粒オーツ麦由来の食物繊維である「全粒穀物繊維」と、それに含まれる水溶性食物繊維の「β‐グルカン」を含有しているのが特徴だ。
雪印メグミルクでは、低脂質でたんぱく質や食物繊維が豊富なえんどう豆に着目した「Plant Labelピードリンク」と、オーツ麦を使用した「Plant Labelオーツドリンク」を新発売。世界的に注目されているえんどう豆を使用した植物性ミルクを発売することで、新たな需要を掘り起こす。
森永乳業では、オーツ麦、ココナッツ、ひよこ豆、大豆、アーモンドの5種の植物素材をブレンドした「Plants&Me」を新発売。5種類の植物素材をブレンドしたことで、ビタミンEや食物繊維、カルシウム、葉酸などのさまざまな栄養素を摂取することができる。
新ブランドの認知とトライアルを獲得するために各社では、プロモーションを強化していることから、市場が活性化することは間違いなさそう。今年は植物性ミルク市場の大きな転換期になりそうだ。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
Ubiquity Sprouting Corporation、画期的な発芽植物ミルク生産システムのプロトタイプを発表
共同通信PRワイヤー / 2024年11月15日 14時44分
-
11月13日(水)からモスバーガー&カフェにて「アーモンド効果」を使用した期間限定ドリンクが発売
PR TIMES / 2024年11月12日 11時45分
-
低カロリー甘味料市場、ライトユーザーの離脱が目立ち厳しい状況が続く
ダイヤモンド・チェーンストア オンライン / 2024年11月11日 1時5分
-
2024年7-9月期における豆乳類の生産量は、108,857㎘を達成
共同通信PRワイヤー / 2024年11月5日 13時0分
-
豆乳が回復基調 消費振興へ主要メーカーはマーケティング活動を強化 日本テトラパックも本腰
食品新聞 / 2024年10月27日 21時0分
ランキング
-
1相鉄かしわ台駅、地元民は知っている「2つの顔」 東口はホームから300m以上ある通路の先に駅舎
東洋経済オンライン / 2024年11月22日 6時30分
-
2「築浅のマイホームの床が突然抜け落ちた」間違った断熱で壁内と床下をボロボロに腐らせた驚きの正体
プレジデントオンライン / 2024年11月22日 17時15分
-
3三菱UFJ銀行の貸金庫から十数億円抜き取り、管理職だった行員を懲戒解雇…60人分の資産から
読売新聞 / 2024年11月22日 17時55分
-
4ジャパネット2代目に聞く「地方企業の生きる道」 通販に次ぐ柱としてスポーツ・地域創生に注力
東洋経済オンライン / 2024年11月22日 8時0分
-
5会社員が考える“テレワークのデメリット” 「会話不足」「公私の切り替えが曖昧」を超えた1位は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月22日 7時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください