週刊コンビニエンスストアニュース ファミリーマート、大手CVS初のコーヒー豆栽培の情報開示
ダイヤモンド・チェーンストア オンライン / 2024年9月10日 20時55分
セブン&アイ・ホールディングスが「自然関連財務情報開示タスクフォース」(TNFD)の提言に沿って開示を行う。グループの主な事業と自然への依存と影響を整理することから始めることになるが、象徴的な商品としてコーヒー豆に焦点を当て、分析・開示することを決定した。ファミリーマートはそれに先駆け、「ファミマカフェ」で使用しているエチオピア産のコーヒー豆の栽培状況についてレポートをまとめ、WEBサイトで公開した。これからの商品開発には、増加する自然災害、不安定になりつつある商品原材料の調達などを考慮し、備えて防ぐという考え方が求められる。また同時に自然生態系の損失を食い止めて、保全はもちろんのこと回復させていくというネイチャーポジティブな見方が重要である。(9月3日~9日までのニュースをまとめました)
*TNFD(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures)……民間企業や金融機関が、自然資本および生物多様性に関するリスクや機会を適切に評価し、開示するための枠組みを構築する国際的組織。
ファミリーマート
「ファミマル」ブランドで初の機能性表示食品
9月3日、PB「ファミマル」からサントリー食品インターナショナルと共同開発した「ファミマル 伊右衛門 毎日すこやか濃い緑茶」(税込130円)と、「ファミマル 伊右衛門 毎日すこやかブレンド茶」(同130円)を発売。「伊右衛門」と「ファミマル」のダブルブランドで機能性表示食品を展開していく。
“カスハラ”防止で顧客向け啓発ポスターを全店に掲示
安全で働きやすい環境を目指し、「カスタマーハラスメントに対する方針」を策定。今後、全国約1万6300店舗とストアスタッフに対してカスタマーハラスメントに関する教育と、問題が発生した際の報告・相談方法などの周知徹底を図っていく。また、店内ポスターを掲示し、顧客の理解と協力を求めていく。
セブン-イレブン
「お店で揚げたドーナツ」3品を1都2県で発売
9月3日から東京都・千葉県・埼玉県の店舗で、カウンター内の什器で販売する「お店で揚げたドーナツ」を発売。工場で生地から製造したドーナツを急速冷凍し、おいしさを閉じ込めたまま店舗に納品し、店内で揚げて“出来立て”を提供する。「メープル」(税抜130円)「カスタード」(同149円)「チョコ」(同149円)の3品。
「うれしい値!」商品を拡充
節約志向の高まりに対応し、味・品質へのこだわりはそのままに、手頃な価格で提供する「うれしい値!」商品を拡充し、9月末までに合計270アイテムを展開する。オリジナルフレッシュフードからその他食品、雑貨類まで幅広く、経済性を感じられる商品を取り揃える。
廃棄棚板ガラスを新店舗向けに再使用
AGC(東京都千代田区)と協業し、店舗の設備老朽化に伴い発生した廃棄棚板ガラス約4トン(約30店舗相当)を回収し、これを原料にして生産した板ガラスを新規店舗の部材として再使用する資源循環に日本で初めて成功した。新店舗の冷蔵販売設備のガラス部材として使用。店舗由来の廃棄ガラスを活用して再び板ガラスを生成するためには、廃棄ガラスの回収・分類・選別の工程を通じて、高い品質要件を満たす原料カレット(ガラス端材)を精製することが求められ、セブン-イレブンは、廃棄棚板ガラス回収を目的とした物流スキームの構築や、収集・分析、組成確認などで協業した。
ローソン
AIアバターで新たな取り組み
9月6日、アバター事業を手掛けるAVITAと共同で、JR大阪駅北側の「うめきた」エリアの「グラングリーン大阪」内に「ローソンJAM BASE(ジャム ベース)店」を出店。一部の店舗で導入しているアバター接客に加え、顧客の行動を把握し、その状況に合ったリアクションや発声をすることで相互のコミュニケーションが図れるAI技術を使ったアバターをイートインコーナーに設置するなど、これまでにない新たな取り組みを行っていく。
秋の新作メロンパン
食感にこだわった「とろサクっ!クリームメロンパン」(税込171円)と「じゅわサクっ!デニッシュメロンパン チョコ」(同171円)を9月10日から発売。今回の発売にあたっては、5月に愛知県内の約40店舗で2週間の実験販売を実施。菓子パンカテゴリーの販売高は実験前に比べて約2割増となり、これまで定番メロンパンの約6割を占めていた女性購入層は、男性購入比率が6割に高まったことで、男女比率が逆転した。
<九州地区>「ホークス」選手おすすめのメニュー4品
9月2日から九州地区と山口県下関地区の店舗で、「ファイト!九州」とタイアップして、ホークス選手おすすめの佐賀・熊本・沖縄・福岡のご当地メニュー「柳田の熱弁 佐賀県産鶏づくし弁当」(税込697円)「板東の熱弁 熊本県産デコポン®のシュークリーム」(同238円)「東浜の熱弁 ポーク玉子焼肉おにぎり」(同322円)「牧原の熱弁 福岡豚骨ラーメン」(同646円)の4品を順次発売。ファンと選手と九州が熱でつながる応援グルメ“熱弁”として発売した。
<中部地区>“静岡の味”を楽しめるフェア開催
9月10日から中部地区の店舗で、静岡のご当地の味を楽しめるフェア「静岡の陣」を開催。県産鶏肉のチキンカツと三島市のブランド野菜“三島馬鈴薯”を使った“みしまコロッケ”が味わえる店内調理弁当や、人気店の監修商品、ご当地グルメ“富士宮焼きそば”を再現したメニューなど計12品を順次発売する。
ミニストップ
求めやすい価格の弁当をリニューアル
求めやすい価格で旬の季節に合わせた野菜を楽しめる弁当、「海老と野菜のたっぷり天重」(全国/税抜370円)と「彩り幕の内弁当」(東北・関東・東海・近畿・四国/同398円)の2品をリニューアルして9月3日から発売。九州地区では幕の内弁当に替えて「海苔弁当」(同398円)を発売した。
ソフトクリームに次ぐエース商品を選挙
9月13日から30日の期間、顧客参加型の選挙を実施する。WEB投票でミニストップの人気商品を選挙する企画で、ソフトクリームに次ぐ看板商品を決定する。
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