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冷凍食品市場、簡便・時短に加え品質の高さで需要拡大

ダイヤモンド・チェーンストア オンライン / 2024年9月25日 1時0分

i-stock/recep-bg

共働きや単身世帯の増加により、食の簡便需要が高まった影響で冷凍食品市場は堅調に推移している。ストックのしやすさや簡便性、品質の高さから利用者が増えている。とくに一食完結型の冷凍麺類はランチとして需要を伸ばしており、冷凍製菓・製パンも好調だ。

ランチに最適な冷凍麺類が堅調に推移

 冷凍食品市場が堅調に推移している。日本冷凍食品協会によると、国民一人当たりの冷凍食品の2023年の消費量は、23.2㎏で、前年より0.7%減となったものの、依然高い水準で推移している。

 KSP-POSデータによると、冷凍麺類の期間通算(23年8月~24年7月)の金額PIは対前年同期比2.9%増、数量PIは5.5%減となった。

冷凍食品の買い物をしているイメージ
一食完結型の冷凍麺類はランチとして需要を伸ばしており、冷凍製菓・製パンも好調だ(i-stock/recep-bg)

 冷凍麺類で大きなボリュームを占めているのが冷凍パスタだ。この秋は、王道の冷凍パスタとして支持されている日清製粉ウェルナの「マ・マー THE PASTA」レギュラーシリーズを全面刷新。ソースにこだわり、一段と味づくりを追求し、ソースに合わせて麺の食感も向上させた。

 ニップンでは、大きな具材が特長の「オーマイプレミアム」から〈ナポリタン〉と〈カルボナーラ〉の具材感を増やし、〈海の幸の醤油バター〉は、麺とソースを増量し、食べ応えをアップ。また期間限定で、〈スープパスタ クラムチャウダー〉をラインアップした。

 今年で発売50周年を迎えたテーブルマークの冷凍うどんでは、職人技を独自の技術で再現してつくりあげた主力の「さぬきうどん」をブラッシュアップ。原料配合や麺の幅、厚みを見直し、これまで以上にもちもち感やのどごしのよさをアップした。

 キンレイの冷凍具付きうどん・ラーメンの「お水がいらない」シリーズは、手軽に専門店品質の味わいを楽しめることから好調に推移しており、10年の発売から累計販売数2億食を突破した。この秋は〈あんかけうどん〉をラインアップした。

 ニチレイフーズではこの秋、レンジ調理でも伸びにくくコシのある自家製麺と特製スープが特長の「本当に旨い担々麺」を新発売。麻辣油が香り立ち、濃厚なごまのコク、爽やかな辛さがやみつきになる。一食完結型の冷凍麺類は今後も市場の拡大が期待されている。

主な冷凍食品の金額PI月別推移

冷凍製菓・製パンは出来たてが楽しめると好評

 冷凍製菓・製パンの期間通算の金額PIは対前年同期比0.3%増となった。焼きたてを急速冷凍することで、焼きたてそのままの鮮度とおいしさをキープすることができる冷凍パンは、コロナ禍をきっかけに浸透しつつある。テーブルマークでは、おうちにいながら外食品質が味わえる「ここCafé」ブランドを展開しており、スコーンやシナモンロールなどをラインアップしている。

 冷凍和菓子も種類が増えており、井村屋では冷凍和菓子4コ入りシリーズを展開している。食べたいときに解凍してすぐに食べることができ、出来たての状態で楽しめる。この秋は季節限定で〈4コ入りおいもクリーム大福(いもあん)〉を発売した。ニチレイフーズでは、素材にこだわった「今川焼(とろける生チョコ仕立てプレミアム)」を新発売。ベネズエラ産カカオ豆のカカオマスや北海道産生クリームを使用したプレミアムな商品だ。

 そのほか、冷凍米飯の金額PIは同0.3%増、冷凍菓子は同2.6%増と前年を上回った。冷凍素材は前年並みで、冷凍惣菜・調理は同2.4%減、冷凍スナックは同5.9%減、冷凍弁当用おかずは同6.7%減と、いずれも前年割れとなった。

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