青果市場、地場野菜や機能性野菜、簡便野菜など 付加価値訴求がトレンドに
ダイヤモンド・チェーンストア オンライン / 2025年1月6日 1時0分
青果売場のトレンドとして、簡便性、即食性訴求が引き続き重視される一方、機能性や「安心・安全」といった付加価値面での訴求も行われている。地場野菜やオーガニック野菜、工場野菜もこうしたニーズに沿った品揃えとして強化するチェーンが多い。最近オープンした新店の青果売場の事例を紹介する。
品質や鮮度を打ち出す独自の提案が活発化
青果売場はスーパーマーケットの顔ともいえる中核的な部門であるため、多くのチェーンが力を入れている。消費者が重視する価格については、市場相場などの影響を受けるため競争にも制約がある。
そのため差別化のポイントとしては限界があり、産地や店内加工にこだわることで鮮度や品質を打ち出そうとする売場展開を強化する例が多い。
2024年6月にオープンした「BLΛNDE三郷店」では、店舗入口で調理作業が見えるキッチン付きのフルーツコーナーを展開。色鮮やかな果物やカットフルーツ、店内製造のフルーツデザートなどを品揃えする。
また「ヤオコー久喜吉羽店」(2024年9月オープン)では、地場野菜をコーナー化した「local farms」を展開。生産者の顔写真の掲示やPOPで、地場産品をアピールしている。
「マルエツ大宮サクラスクエア店」(2024年7月オープン)は、同社の定番コーナーである「手間なしカット野菜」コーナーで簡便野菜を提供。隣接してモヤシや水煮野菜、カットサラダを展開し、簡便性と無駄の削減を提案する。
「イオンスタイル成田ニュータウン」では、店舗が立地する千葉県産のオーガニック野菜をコーナー展開。同社ブランドのオーガニック野菜と併せて訴求する。
また、2024年6月オープンの「フレンドマート茨木平田店」では、入口近くでカットフルーツを展開。フルーツスイーツやフルーツサンドと併せてコーナー化している。
「ライフ吉祥寺駅前店」(2024年7月オープン)では、野菜売場の工場野菜コーナー近くで、有機野菜を使用したオリジナルのミールキットを展開。簡便性と、こだわりの素材を使っている安心感を訴求する。
その他の新店では、たとえば冷凍野菜や冷凍フルーツの強化や半調理野菜の充実など、新しいトレンドも見られる。
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