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天下一品だけじゃない! 上場も果たした京都発、人気ラーメンチェーンの本店を探訪

ダイヤモンド・チェーンストア オンライン / 2025年1月14日 1時55分

鶏ガラベースの、背脂が浮かぶ醤油ラーメンが看板の魁力屋

京都で食事と言えば和食を思い浮かべる人は多い。しかし、こってりスープで有名なあの人気チェーンを生んだ土地であり、ラーメン激戦区でもあるのは地元民なら誰もが知っている。その中でこのほど、京都に本社を置くラーメンチェーン企業が上場した。今回は、その本店に行ってみるというお話である。

鶏ガラベースの、背脂が浮かぶ醤油ラーメンが看板の魁力屋

京都・四条烏丸、ビジネス街の中心に本社

 「ラーメン魁力屋」をチェーン展開する魁力屋(京都府/藤田宗社長)は2023年12月、東証スタンダード市場に上場した。

 京都に本部を置き、北海道、関東、中部、中国、九州・沖縄に158店舗(2024年11月上旬現在)を展開する同社。Webサイトを見ると、「日本の食文化と おもてなしの心で 世界中を笑顔に!」とのビジョンを掲げている。

 一般にラーメン店と聞けば、比較的小さな商いを思い浮かべる。しかし事業を全国展開するだけでなく、上場まで果たすのは、強い志と明確な事業展望がないと達成できないのだろうと想像する。

 魁力屋の本社があるのは、京都市中京区の四条烏丸エリア。このあたりは大手企業のほか、銀行や証券会社などの金融機関の事務所も多いビジネス街。その一角に、ラーメン店を展開する企業がビジネスの拠点を置いているというのは興味深い。

魁力屋が本社を置く、ビジネス街の四条烏丸エリア

 今回は、その本店を訪れるというお話である。早速、本社から近い、「大丸京都店」前の「四条高倉」停留所から市バスに乗る。

 メーンストリートの四条通、そして河原町通を進みながら、車窓を流れる風景を眺める。繁華街には多くの人が歩いているが、最近は外国人の比率が急速に高まった。今、私が乗っているバスの乗客も、2〜3割は海外の観光客である。

 バスに揺られること約30分、白川通に入ると、京都市中心部の雰囲気とは異なる、落ち着いた街並みが広がる。このあたりは京都市左京区で、ラーメン店の激戦区でもある。こってりスープで有名な「天下一品 総本店」があるのもこの地域。とくに白川通から少し西の東大路通は通称「一乗寺ラーメン街道」とも言われ、有名店を含む多くの店がしのぎを削っている。

バスの車窓から、こってりスープの「天下一品」本店が見えた。左京区はラーメン激戦区だ

 そうこうしている間に目的地が近づいてきた。最寄りの「一乗寺清水町」停留所で下車、徒歩数分で店が見えてきた。白地に赤い文字で「京都北白川 ラーメン魁力屋 本店」と記された看板がかかっている。

 高揚した気持ちを抑え、入店した。

「京都北白川 ラーメン魁力屋 本店」

爽やかな接客、清潔な店内

 「いらっしゃいませ、ようこそ。こちらのお席へどうぞ」──。若い女性スタッフに案内されたのはカウンター席だった。

 早速、メニューに目を通す。しかし実際に注文するのは目の前に設置してあるタブレット端末。最近はよくあるシステムだが、内心、戸惑うことが多い。

タブレット端末で注文する

 あれこれ検討した結果、決めたのは「全部のせラーメン 並」(税抜980円)。ここに「焼き飯餃子定食」(同380円)のオプションをつけた。見映え重視の選択である。

 料理が来る間、店内を観察する。実は、魁力屋を利用するのは数年ぶり。また上場後、さらに本店へ来るのも今回が初めてだ。しばらく来ない間に、雰囲気が変わっていることがあれこれあることに気づく。

 第1は女性客の比率の高さ。おそらく半数以上を占めているからか、以前とは違う雰囲気がする。第2に、爽やかな接客。店に入った時もそうだったが、スタッフはテキパキとしており気持ちがよい。本店なので、教育が徹底されているのもあるだろう。第3は、厨房内の様子が見えるように設計されている点。透明性が高く、清潔な感じがする。

ラーメンの特徴や、調理の方針などを説明するボードが店内の随所に掲げられている

 かつてのラーメン店とは大きく様変わりしたと感じる。昔は薄暗く、やや年季の入った店舗で、頑固そうなオヤジが作っているのが、おいしいラーメンのイメージだった。しかし今は、このようにピカピカの店で食べるのが好まれるようになっているのだ。

「全部のせラーメン 並」に「焼き飯餃子定食」のオプションをつけた

 あれこれ考えている間に、私の前に届けられたのがこれ。どうです、いい感じでしょう。まずは鶏ガラベースの、清湯(ちんたん)スープから。レンゲですくい、口へ。そうそう、この醤油味が最高なのですよ。

 続けて麺をいただく。スープのからんだ細麺がよいな。そして焼き飯、餃子を交互に楽しみながら食べ進んだ。そして完食。

まずはスープから。この醤油味が最高

 本当は本店限定メニューを期待していたのだが、見当たらなかった。上場企業ともなると、特別なことはせず、標準化された味、運営手法、接客の店舗網を広げるスタイルが効率的で正しいのだろうと思う。

 そんな難しい話はさておき、久しぶりの魁力屋はおいしかった。

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