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積水ハウス、特別展「絹谷幸二 平和へ」【前期展】 「絹谷幸二 天空美術館」で12月12日より開催

Digital PR Platform / 2024年12月11日 14時16分


「うずもれしは砂の愛Ⅱ」
2023年 ミクストメディア 200号(1940×2590)


 薄い板切れで囲まれた方形の枠内には永久不変は無いと諭すように「いろは歌」が敷き詰められ、その中に砂で形造られた今にも崩れゆきそうな抱き合う群像が浮かび上がっている。背景に描かれた赤土色の地平線の彼方には戦禍を示す暗雲がたなびき、画面下段の砂の間にウクライナ国旗が覗いている。形あるものはいずれくち行くという「無常観」を根底に、世の安寧と生命の安らぎを祈念して描かれた作品。


[画像7]https://digitalpr.jp/simg/2677/100821/350_263_202412111150386758fdfee6a2d.jpg


「発火激情(平和を祈る自画像)」
2010年 ミクストメディア 200号(1940×2590)



 2001年9月11日の世界中に衝撃を与えたニューヨーク同時多発テロ。一瞬に日常生活が破壊され、多くの人命が失われた悲劇で、たとえ宗教や政治など異なる価値観や原因があったとしても決して許されることはない暴挙、絶対悪である。
 本作は繰り返される人類の愚行へ警鐘を込め、全身全霊をかけて怒りを表出した作品。激烈なまでの憤怒の表情は、翻って平和への祈りの強さを示すものといえるだろう。その眼差しはいかなる未来を見つめるのか。鑑賞者一人一人に審判を問いかけているかのようである。


■絹谷 幸二 (きぬたに こうじ)氏
1943年 奈良県出身。東京藝術大学大学院壁画科修了後、ヴェネツィア・アカデミアに留学。フレスコ(壁画の古典技法)を修得し独創的なスタイルを確立する。 1997年「銀嶺の女神」長野冬季五輪公式ポスター原画を制作する等、半世紀に亘って日本の現代画壇をリードし後進の育成にも尽力。現在、東京藝術大学名誉教授、日本藝術院会員。2014年文化功労者顕彰。 2021年文化勲章受章。2023年、若手美術作家を顕彰する「絹谷幸二芸術賞」を創設。


[画像8]https://digitalpr.jp/simg/2677/100821/250_292_202412111150356758fdfb6b439.jpg



■絹谷幸二 天空美術館について
2016年12月「梅田スカイビル」内にオープンした最新の体験型ミュージアム。2021年度に文化勲章を受章した絹谷幸二氏の色彩豊かなフレスコをはじめとする絵画や立体作品を展示し、3DやVR映像など体験型コンテンツも存分に楽しめる絹谷幸二氏の単独美術館。館内には展示・体験スペースの他、快適空間のカフェ等も併設し、眺望も抜群な美術館。

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