Ansys、ソニーセミコンダクタソリューションズと協業し自動運転車のシナリオベースの認識テストを推進

この協業により、OEMとティア1サプライヤーは、あらゆる天候や照明条件下におけるADAS/AV機能の性能を高い信頼性で評価、検証することが可能に

主なハイライト


Ansys AVxcelerate Sensors™自動運転車（AV）センサーシミュレーションソフトウェアは、シナリオベースの認識テストにリアルタイムでマルチスペクトルカメラシミュレーションを提供
AVxcelerate Sensorsとソニーのハイダイナミックレンジ（HDR）イメージセンサーモデルの両方を活用することで、OEM各社は先進運転支援システム（ADAS）とAV機能をテストし、低照度、夜間、雨、雪、霧などの多様な運転シナリオにおけるセンサーの挙動を考慮することが可能
リアルタイムの認識フィードバックにより、仮想環境でのロードテスト要件が大幅に加速され、AVの安全性検証が強化されると共に、開発コストが削減
関連リンク：https://ansys.me/3BBwCfm


Ansys (NASDAQ: ANSS)は、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社(以下、ソニー)と協業し、ADAS/AVにおける認識システムの検証を改善します。Ansys AVxcelerate Sensorsは、リアルタイムのマルチスペクトル照明シミュレーション機能を備えており、さまざまな照明シナリオや雨、雪、霧などの気象条件を詳細に評価できます。Ansysのシミュレーションを使用することで、OEMおよびティア1サプライヤーは、数千時間の実走行時間を迅速化し、より短時間で検証することができます。
関連リンク：http://www.ansys.com/ja-jp/

ADASおよびAVシステムは、カメラ、レーダー、LiDARセンサーをベースとした認識システムに依存しており、走行判断に必要な周囲の環境と状況を正確に評価します。このようなシステムの信頼性の高い検証を実施しなければ、OEMやティア1サプライヤーは、安全性の問題が増大し、規制上の課題が高まり、信頼が低下するリスクを負うことになります。Ansysとソニーは、カメラセンサーの忠実度の高いシミュレーションを可能にすることで、これらの要因に対応し、性能の向上、リスクの軽減、開発期間の短縮を実現し、安全基準の順守手続きを合理化します。

このAVxcelerate Sensorsプラットフォームは、さまざまな照明、天候、材料条件を持つ仮想環境を生成し、環境、カメラレンズを通過する光がどのように移動し、イメージャに当たるかをシミュレーションします。このシミュレーションは、ソニーのセンサーモデルと組み合わせることで、ソニーのHDRイメージャのピクセル特性、信号処理機能、システム機能を極めて高い予測精度で再現することができます。このシミュレーションモデルにより、ユーザーは事前に定義された入力またはリアルタイムのフィードバックを使用して、ソニーのHDRイメージャベースの認識システムに対してロバストなシナリオベースのテストを実施し、ADASおよびAVアプリケーションの精度、信頼性、安全性を向上させることができます。