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一般家庭用レンジフード国内シェアNo.1※1のFUJIOH※2 快適な空気環境の構築に繋がる新発見としてにおいが人の交感神経を抑制する可能性を三重大学との共同研究で確認

Digital PR Platform / 2025年1月14日 13時0分


■研究の背景
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を契機に、テレワークやオンライン会議が急速に普及しました。しかし、これに伴い増設された作業ブースでは、不特定多数の利用者によるにおいの残留が問題となっています。
これまでにおいに関する研究は、主にアンケート調査による主観的評価や、心電図・血圧・唾液中のα-アミラーゼなどの生理学的データ分析による客観的評価が中心でした。
しかし、においに対する生理学的反応を詳細に調査した研究は極めて限られていました。そのため、この研究分野の未解明の部分を探るべく、新たにバイオセンサーを用いて、「快」「不快」のにおいに対する生理学的反応を明らかにすることが真の快適な空気環境の構築につながると考え、本研究プロジェクトに取り組んでいます。



■研究概要
 光の色と明るさを一定に調整した作業ブース内で、においが神経系や発汗に与える影響を、SCLの変化を通じて測定しました。同時に、においに対する主観的評価も収集しました。対象となったにおい物質は心地よい香りとして知られるリナロール(LNL)と、不快なにおいの代表例であるトランス-2-ノネナール(T2N)です。
・被験者:男女各6名、計12名
・環境条件:電球色(光色 3850K)で照度を一定に調整
・実験手順:2種類の香料を純水で希釈し、作業ブース内に散布して生体信号を測定
・被験者グループ:A群とB群に分け、午前と午後で異なる香料を提示
・評価方法:2分間の座位、起立直後1分間、2分間の立位を通じて自律神経活動を評価
・作業タスク:ディスプレイに表示される数字に対するマウスクリック作業を数分間繰り返し実施



[画像2]https://digitalpr.jp/simg/2483/102197/600_425_202501140911396785abbb98639.png

調査をおこなった作業ブース(論文より抜粋)


■主な発見
・交感神経系に影響を与えるSCLは、「快」なにおいのLNLよりも「不快」なにおいのT2Nを嗅いだ時に高くなると予想されていたが、本研究では有意な差は見られなかった。
・どちらのにおいを嗅いだ時も、SCLは低下し、においの「快」「不快」に関係なく交感神経活動が抑制された。

これらの結果は、においが「快」「不快」に関わらず交感神経を抑制する可能性を示唆しています。この発見は、ストレス軽減や集中力向上を目的とした新たな空間デザインの可能性を開くものです。 今後の研究では、空気環境に対する主観的評価と、SCLや心拍変動指標などの生理学的反応との関係を明らかにし、個人の感性に合わせた最適な空気環境の確立に繋げていきます。

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