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ローヤルゼリーが肌の再生や老化抑制に関わる表皮幹細胞を活性化し、ターンオーバーを促進することで肌の若返りを促す可能性 ローヤルゼリーの肌に対する有用性メカニズムの一部を解明

Digital PR Platform / 2025年2月5日 20時5分


図2

②単層培養での細胞老化に対する検証
表皮幹細胞を活性化するメカニズムを検証するために、細胞を長期間培養することで生じる細胞老化について評価しました。細胞老化は、幹細胞機能の低下がその要因の一つであり、細胞の形態変化、遺伝子発現、タンパク質発現を指標に、ローヤルゼリーの有無による影響を調べました。
その結果、
●ローヤルゼリーを添加した条件では、細胞老化に伴う形態変化が見られず、細胞増殖能が維持されていました。
●ローヤルゼリーの添加により表皮幹細胞マーカー(ΔNp63)が増加し、老化細胞マーカー(p21及びp16)が減少しました。
これらのことから、ローヤルゼリーは細胞老化を抑制することで、表皮幹細胞の機能を亢進する可能性が示されました。

図3

③ローヤルゼリー中の表皮幹細胞を活性化する成分の探索
表皮幹細胞を活性化する成分を明らかにするために、三次元表皮モデルを用いてローヤルゼリーに含まれる主要な脂肪酸の有無による差を調べました。その結果、デセン酸などの脂肪酸は、ローヤルゼリーと同様に表皮幹細胞を活性化し、表皮構造の厚みを向上させました。
このことから、ローヤルゼリーによる表皮幹細胞の活性化に、デセン酸などの脂肪酸が関与していることが示されました。



図4

【今後について】
ローヤルゼリーが肌に対して有用であることは、これまでの研究や伝承的な情報などからも知られていましたが、どのようなメカニズムで有効性を示しているかについては不明な点が多くありました。今回の研究では、ローヤルゼリーが表皮幹細胞を活性化して表皮の厚みを向上させ、細胞老化を抑制することで、組織の老化状態を改善する可能性が示唆されました。山田養蜂場では、本研究によって見出されたローヤルゼリーの新しいメカニズムを活用し、今後も人々の美と健康につながるような商品開発を行って参ります。
また、ローヤルゼリーが全身に作用するメカニズムについては依然として不明瞭な点が多くありますが、山田養蜂場はこれからも多角的な研究を継続することで、ローヤルゼリーの作用メカニズムを解き明かして参ります。

<文献情報>
論文タイトル:Royal Jelly Maintains Epidermal Stem Cell Properties by Repressing Senescence
著者  :森山麻里子1、三宅祐有子1、奥村暢章2、森山博由1
所属  :1 近畿大学薬学総合研究所 先端バイオ医薬研究室
     2 株式会社山田養蜂場 R&D本部 山田養蜂場健康科学研究所
論文情報:Biological and Pharmaceutical Bulletin, 2024;47(12):2041-2049.
公開日 :2024年12月13日
URL  :https://doi.org/10.1248/bpb.b24-00607

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