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学習時、特定の音により聴覚を刺激することで集中力向上の可能性を発見

Digital PR Platform / 2023年12月21日 15時0分

【実験タスクの概要】
 今回のPASATテストでは、通常の環境下で2分間テストを行った後、休憩を入れずに環境光(Red、Blue、Green)と背景音(White Noise、River Sound、Classic Music)下でのテストを2分間行い、前半と後半の脳波とPASATテストの正答率を比較しました。
 その結果、背景音として、River Sound を流すことで、正答率が向上する傾向がみられました(図1)。
また、赤いライトと比較して、River Sound のγ波が有意差に高い(1%水準)傾向が得られました(図2)。




[画像1]https://user.pr-automation.jp/simg/2212/80966/452_190_2023122014492665828066850f1.jpg
図1 刺激前後のテストの正答率の比較




[画像2]https://user.pr-automation.jp/simg/2212/80966/447_186_202312201449326582806ca78a3.jpg
図2 刺激を与えたときの脳波(γ波)の値




【考察】
 学習時の集中力が切れるタイミングで、背景音としてRiver Sound(川のせせらぎ)を流すことで、集中力が維持、向上できる可能性があることが分かりました。今後、サービスとして展開をするために、実験協力者を増やし、また刺激に対する感度を把握し、どのような刺激がより集中力を向上できるかを検証していきます。

【実験を踏まえたコメント】
三菱鉛筆株式会社 研究開発センター品川
 今回の実証実験の結果は、これまで“書く・描く”という筆記具が提供してきた価値に加えて、一人一人によって異なる集中状態を把握し、より効率的かつ的確な学習や作業を実現するという新たな価値提供につながる一歩と捉えております。集中力の維持・向上という新たな技術を通じて、お使いいただくお客様に寄り添い、一人一人のユニークさを引き出すことによって、当社の企業理念である「違いが、美しい。」を実現していきたいと考えております。
 集中力は認知プロセスにおいて極めて重要であり、多くの研究者が背後にあるメカニズムを研究し、脳波信号と集中力の関係を研究しております。今後もさまざまな共同研究を通じて、手書きと集中の関係を明らかにして新しい価値を創造することで、多様な社会課題解決に貢献してまいりたいと思います。

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