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プラズマ照射で農薬を使用せず栽培溶液を"その場殺菌"ー低環境負荷技術を通じた食料安全保障への貢献に期待ー

Digital PR Platform / 2024年1月5日 20時5分


【成果の意義】
本研究は、化学農薬を使わずに、電気と大気から低温プラズマによって水耕栽培の溶液の殺菌を栽培期間中に実施することができ、衛生管理の技術を実用化する上で、重要な基盤技術の開発を達成したものであり、持続可能な作物生産に向けた農法の飛躍的な技術の進歩を示すものです。
本研究は、2020年度から始まった名古屋大学低温プラズマ科学研究センターにおける『共同利用・共同研究』と名城大学研究センター推進事業費の支援、JSPS科研費 19H05462の助成を一部受けて行われたものです。


■詳細については添付PDFもしくは本学サイトニュースリリースをご覧ください。
名城大学ニュースリリースURL:https://www.meijo-u.ac.jp/news/asset/7a64307c963afd40c659257ffd5cd60c.pdf


【用語説明】
注1)酸素ラジカル:
分子が共有する電子対が解離して不対電子もつ酸素原子のこと。ここでは低温プラズマで生成させた高速電子を衝突させることで酸素分子が解離して生成する。

注2)トリプトファン:
芳香族アミノ酸の一種であり、化学式C11H12N2O2であり、ピロール環(四個の炭素と一個の窒素が頂点をもつ五角形を形作る)とベンゼン環(六個の炭素が六角形を形作る)が縮合したインドール環を側鎖にもつ。


注3)みどりの食料システム戦略: 
我が国の農林水産省が2021年に策定した食料生産の方針のこと。中長期的な観点から、我が国の食料・農林水産業を生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現することを推進し、数値目標に2050年までに「化学農薬の使用量を50%低減」、「輸入原料や化石燃料を原料とした化学肥料の使用量を30%低減」を達成することなどが掲げられる。


【論文情報】
雑誌名: Environmental Technology & Innovation (Elsevier社 学術雑誌)
論文タイトル: Oxygen radical irradiation transforms an organic fertilizer l-tryptophan into an environment and human-friendly bactericide
著者: Naoyuki Iwata, Kenji Ishikawa, Hiromasa Tanaka, Masaru Hori (名古屋大学)
Yasuhiro Nishikawa, (名城大学 薬学部)
Hiroyuki Kato, Motoyuki Shimizu, Masashi Kato, (名城大学 農学部)
Masafumi Ito (名城大学 理工学部)
DOI: 10.1016/j.eti.2023.103496
URL: https://doi.org/10.1016/j.eti.2023.103496

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