【ニュースレター】“安心な水”がインドネシアの小集落の暮らしを変える
Digital PR Platform / 2024年1月25日 15時0分
![写真](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/digitalprplatform/digitalprplatform_82263_0-small.jpg)
~自社浄水装置をアジア・アフリカに計50基設置。紙芝居やラグビーを通した啓発活動も~
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チカドゥ村水委員会のアセプ・スクマさん(中央)。2014年設置の「ヤマハクリーンウォーターシステム」の前で
水委員会を組織して、住民の手で自主運営
「ヤマハクリーンウォーターシステム(以下・YCW)」は、“緩速ろ過”という自然界の水浄化の仕組みを応用したコンパクトな浄水装置です。大きな電力や特別な薬品等を必要とせず、住民だけで管理・運営が可能なことから、水道設備のない新興国や途上国の小さな集落などで有効とされています。2024年1月現在、東南アジアやアフリカに計50基を設置しており、人びとの日常に“きれいな水”を供給しています。
写真は、インドネシアの小さな村(プルワカルタ県チカドゥ村)の一角に約10年前に設置された「YCW」です。その前で笑顔を見せる前村長のアセプ・スクマさんは、「この装置が村に来るまで、住民たちはろ過もせず、地下水をそのまま飲んでいました。そのため、下痢などの健康被害が頻繁に起こっていました」と、設置以前の様子を振り返ります。
一方、この10年で改善されたのは、衛生面だけではありません。スクマさんらはYCWの管理・運営を行うチカドゥ村水委員会を組織して、設備のメンテナンスを行うとともに近隣集落に“きれいな水”を販売するビジネスも展開。「1ガロンのボトルを毎日100本販売して、約4,000円の売上です。これを設備の修繕費に充てるとともに、販売先へ水を運ぶ運転手の現金収入にもつながっている」と、その経済効果を話します。
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小学校を訪問し、紙芝居と寸劇で「安心な水」への意識を啓発
小学校で「安心な水」の啓発活動を実施
昨年末、現地スタッフとともにこの村に訪問したのは、YCWの普及活動に取り組む当社・海外市場開拓事業部(OMDO※)の若手メンバーです。安心な水の重要性を子どもたちに伝えるため、学校を訪問して紙芝居と寸劇による啓発活動等を行いました。この活動は、「電気を使わず、言語にも頼らない現地環境に即したプログラム」として、2020年には環境省グッドライフアワードで実行委員会特別賞を受賞しました。
また、現地を訪れたメンバーには、かつてヤマハ発動機ジュビロ(現・静岡ブルーレヴズ)で活躍した元ラグビー選手の姿も。廣川翔也さんと和田源太さんが、子どもたちと一緒にラグビーやバドミントン、サッカーなどで汗を流しました。「スポーツと水は親和性が高い。身体を動かした後にゴクゴク流し込むおいしい水を通じて、水の安全性や健康について理解を深めてほしい」と廣川さんが言えば、和田さんも「ラグビーに触れるは初めてのはずなのに、子どもたちは予想以上に楽しんでくれてこちらが元気になった」と、達成感いっぱいに話してくれました。
当社がクリーンウォーターの普及活動を通じて実感しているのは、「水が変われば、暮らしが変わる」という思い。今回訪問した集落でも、およそ10年にわたりYCWが大切な公共の資産として運用・管理され、人びとの暮らしをより良く変え、笑顔と豊かさをもたらしていることが確認できました。
※ OMDO = Overseas Marketing Development Operationsの略。当社がビジネスを展開する約180の国や地域のうち、アフリカ、中東、中央アジア、南アジア、南太平洋、中米、カリブなど、140を超える国や地域をこの部門が担う。
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