ESG四半期レポート:2023年第4四半期
Digital PR Platform / 2024年2月5日 13時9分
責任ある投資家であるということは、気候変動の緩和等の環境目標に貢献する資産を購入・運用すること以上の意味を持ちます。私たちは、生物多様性、生態系、地域社会を尊重する方法で、資産の運営と維持が地域の環境や社会に与える影響を適切に管理しなければなりません。しかし、建設規制や業界の発展、顧客の意向は、責任あるスチュワードシップが外部のステークホルダーへのリスクを軽減するだけでなく、価値創造の機会を提供できることを示しています。自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)が発足し、世界的な資金の流れが自然に対してネガティブなものからポジティブなものへとシフトすることを支援することを目的としていることから、このことはますます重要性を増していくことが予想されます。
1:BNGは、拠点について建設前と現在の生物多様性の違いを計算します。
インフラ・デットにおけるサステナビリティデータの報告の改善への取り組み
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Frédéric Brindeau
インフラストラクチャー・アセットマネジメントおよびESG ヘッド
現在、サステナビリティ&インパクト(S&I)におけるデータに関する課題に対処するため、大規模な取り組みが行われています。
サステナビリティ&インパクト(S&I)のデータの対象範囲及び開示
欧州のインフラを含む、プライベート市場にとって、有意義で信頼できるS&Iデータへのアクセスは大きな課題です。具体的には、標準化された情報開示の欠如に加え、企業から提供される非財務データ(情報開示のインセンティブが限られている)が不完全かつ比較不可能なことが、S&Iのパフォーマンスの評価とモニタリングを困難なものにしています。
現在、欧州の非上場企業は、一般的に非財務情報を開示する義務を負っていません。しかし、企業サステナビリティ報告指令(CSRD)は、欧州の中型企業に大きな変化をもたらそうとしています。既存の非財務情報開示指令(NFRD)に代わるこの新しい規則は、2025年から2026年にかけて施行される予定で、NFRDが対象としていた12,000社に対し、50,000社以上に対象範囲が拡大されます。同様の欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)の草案は、要求水準が高く、ESGアナリストにとっては、豊富な情報を収集する機会となります。
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