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ハワイの実証プラントで省エネルギー・高効率な海水淡水化を達成

Digital PR Platform / 2024年2月15日 10時0分



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写真 2 新開発した DS(撮影のため、DS 溶液を色素で着色)





 2010 年に設立された米国企業・Trevi Systems 社が開発した FO システムは、加熱により水と分離するDS を用いることと、分離後の DS をシステム内で再利用することなどが特徴です(図 2)。2016 年に中東(UAE)で海水から 50m3/日の淡水を造る実証試験が行われ、電力消費量を RO システムの 1/3 程度に低減できることが実証されています。



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図 2 Trevi Systems 社の FO システム







 しかし、FO システムの本格的な普及にはさらなる造水能力の向上が必要で、その実現には基幹部材である DS の高性能化が重要な鍵となります。日本触媒は Trevi Systems 社と共同で DS の高性能化に取り組み、従来品よりも造水能力を 30%向上可能な DS の開発に成功しました。今回、Trevi Systems 社がハワイ島で実施した 500m3 /日の実証試験(※2)では本 DS が使用されました。実証試験の結果、①海水中の 65%以上の水を淡水として取得できること、②電力消費量は RO システムと比較して 1/3 となること、③設備投資は RO システムとほぼ同等になることが実証されました。Trevi Systems 社はハワイ島の同じサイトで、更にスケールアップさせた 6,000m3/日の海水淡水化 FO プラントの稼働も計画しています。さらにこのプラントでは、濃縮海水をモデル液とした廃液排出ゼロ(※3)の実証試験や、海水を濃縮してミネラル分を回収する実証試験も予定されています。

 FO システムは中東のような水需要の大きい地域での海水淡水化や、廃液排出ゼロのための濃縮技術としても導入が検討されております。日本触媒では今後の FO システムの拡大を見据え、DS の更なる性能向上、高機能化に努めます。また、FO システムを始めとした技術革新を推進し、水分野における様々な社会課題の解決に取り組んで参ります。

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