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史上最高値圏での株式投資は怖いことでしょうか?恐れる必要はありません

Digital PR Platform / 2024年2月22日 14時36分

逆に、市場が史上最高値を更新する都度保有する株式をキャッシュに切り替え、史上最高値を更新しない月末に株式に戻すというスイッチング戦略**を実施した場合、同期間で8,790ドルの価値にしかなりません(下の図2をご覧ください)。これは株式に投資し続けた場合と比較して90%低い水準です。この戦略のリターンは、インフレ調整後で年率4.7%です。このように、長期的には両者のリターンの差は大きく膨らむ可能性があることを示しています。

*年間実質成長率7.1%は年平均成長率(CAGR)として計算されたものであり、全期間の単純平均ではありません。全期間の単純平均をとった場合、リターンはプラスの年、マイナスの年があり、年によって異なります。CAGRでは、毎年どの程度の一定の成長率が発生するかを計算します。
**スイッチング戦略:名目ベースでの史上最高値であった月末に現金に移行し、そうでなかった月末に株式に投資。取引コストを除く

この分析は100年近い時間軸を対象としている為、一般的に想定されるよりも長期間となりますが、これより短期間であっても、市場が高値をつける度にその後の下落を警戒して現金に切り替えてしまうと、投資家は多くの潜在的な利益を逃してしまう可能性があります(下の図3をご覧ください)。

史上最高値の更新を恐るるなかれ

史上最高値圏での株式投資に対して神経質になるのは自然なことではありますが、過去のデータによれば、そのような気持ちに身を任せることは、その資産にとって大きなダメージとなりうると言えます。株式投資を好まない理由のなかには正当なものが含まれているかもしれません。しかし、現在、市場が史上最高値にあることは、その理由のひとつになるべきではないでしょう。

図2:1926年から2023年まで100ドルを米国株式市場に投資した場合の成長率(インフレ調整後)


[画像3]https://digitalpr.jp/simg/2027/83708/700_296_2024022211310165d6b1e5cc05f.png

データ: 1926年1月~2023年12月。スイッチング戦略は、名目ベースでの史上最高値であった月末に現金に移行し、そうでなかった月末に株式に投資。なお、実質ベース(インフレ調整後) での史上最高値でスイッチングを実施した場合には、同期間で15,135米ドルとなり、期を通じて株式に投資した場合の価値と比べて約80%低くなります。取引コストを除く 出所:CFA Institute Stocks, Bonds, Bills, and Inflation (SBBI®) データベース、シュローダー 611664

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