DIC、200℃以上の耐熱性とリサイクル性を備える革新的なエポキシ樹脂硬化剤の基本技術を開発
Digital PR Platform / 2024年2月28日 11時0分
―リサイクル困難な熱硬化性プラスチックであるエポキシ樹脂に再成形機能を付与―
DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:池田尚志、以下「当社」)は、このたび200℃以上の耐熱性とリサイクル性を備える革新的なエポキシ樹脂硬化剤の基本技術の開発に成功しました。同技術は、従来のエポキシ樹脂が持つ高い耐熱性・耐久性、優れた機械的性質などの優れた特性を発現するだけでなく、リサイクルが困難とされる熱硬化性プラスチックであるエポキシ樹脂に再成形機能を付与します。さらに、エポキシ樹脂成形物の用途に合わせた再成形を可能にします。これにより、製品のライフサイクル全体における環境負荷を低減し、カーボンニュートラルの実現に貢献します。今後、2027年には実証実験フェーズへの移行を目指します。
[画像1]https://digitalpr.jp/simg/2629/83941/700_540_2024022716122465dd8b58e359f.jpg
【開発の背景】
昨今の廃プラの社会課題に対し、ペットボトルなどの熱可塑性プラスチックは、加熱変形する再生可能な特性から世界的にリサイクルが進んでいます。一方、自動車や電化製品など耐久性や耐熱性が必要な製品に使用されるエポキシ樹脂などの熱硬化性プラスチックは、加熱硬化する特性からリサイクルが困難とされています。
この課題に対処すべく、当社はエポキシ樹脂の卓越した特性である耐熱性や耐久性、接着性、機械強度、電気絶縁性を保持しつつ、再成形機能を付与した革新的なエポキシ樹脂硬化剤の基本技術を開発しました。
【基本技術の概要】
当社のエポキシ樹脂は、これまで5G通信網の普及への貢献や、太陽光や風力発電などの再生可能エネルギー分野、パワー半導体などの省エネルギー分野などにおいて優れた性能を提供してきました。また、モビリティの軽量化を促進するためのガラス繊維や炭素繊維強化プラスチック(GFRPやCFRP)のマトリックス樹脂としても活用されています。
このたび開発した基本技術を導入することで、これまでリサイクルが困難だったエポキシ樹脂の再成形を実現します。当社の研究では、高いガラス転移温度(240℃)や鉛フリーはんだに対する耐性、5回リサイクルを繰り返した後でも耐熱および機械物性の回復率が90%以上を維持することが確認されています。今後、プラスチック廃棄物の削減や、複合材料や電子機器に使用される樹脂材料の回収・再利用に貢献することを期待します。
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