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神戸女学院大学が2025年4月新設予定の「生命環境学部(仮称・設置構想中)」取材会を実施 ― 建築や情報科学などの新分野を開設し、文理を超えてウェルビーイング社会に貢献する女性を育成

Digital PR Platform / 2024年2月29日 14時5分

■リベラルアーツとは"人間"を総合的に学ぶこと
 会の最後には「理系を志望する女性へのメッセージ」と題し、トークセッションを実施。昨今の情報社会について高岡教授は「SNSが普及するなかで、見たものをすぐに信じてしまう人も増えた。論理的思考で情報を正しく見極める力を養うことの重要性を感じている学生も多いのでは」とコメント。これを受け、データサイエンス、情報科学が専門の高木氏は「現代は生成系AIなども出現して情報が多様化、複雑化している。種々雑多な情報の中から価値ある情報を自分で見つけ出すことが求められているので、論理的思考力はより重要であると考えている」と、高岡教授に賛同した。

 笠原氏からは、建築分野と絡めながら「工学としての建築学を学ぼうとして物理や数学で受験をしても、本当に建築を学ぶには、"人間"についてありとあらゆることを総合的に学び、考えることが必要であることに気づくはず。そこに文理の垣根は存在しない。新学部における建築の学びは、総合的な知を学ぶことの象徴的な意味を持つのではないか」とコメントがあった。高岡教授はこれを受けて「リベラルアーツというと抽象的で少々難しく聞こえてしまうが、笠原氏の言う"総合的な知"ひいては"生きていくための人間学"を学ぶことだと捉えていただけると嬉しい」と、新学部とそこでの学びの意義について改めて言及した。

※「生命環境学部(仮称)」は設置予定・構想中です。名称・内容などは予定につき、変更される場合があります。

<登壇者プロフィール>
●高橋大輔 神戸女学院大学教授
 環境・バイオサイエンス学科所属。動物生態学専攻。
 生態系の基盤となる生物多様性を保全するために生態学領域の研究を行う。兵庫県の淡水域や里山をフィールドに魚類や水生昆虫をはじめ様々な動物を対象として、繁殖行動や生活史、生息場所の利用パターン等その生態を明らかにしつつ、地域における生物多様性の現状や具体的な保全策について積極的に発信している。

●高木俊人 神戸女学院大学専任講師(予定)
 環境・バイオサイエンス学科(2024年4月着任予定)
 遺伝情報を用いて野生生物の進化の歴史や集団動態を明らかにする分子生態学的研究を行う。奈良公園のニホンジカをはじめ野生哺乳類を研究対象として、遺伝解析やゲノム情報からの新規遺伝マーカーの開発なども行い、野生生物の保護管理や保全対策に関する知見を蓄積している。

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