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芥川龍之介の直筆資料約150点を修復

Digital PR Platform / 2024年3月28日 14時0分

修復された画像


[画像3]https://digitalpr.jp/simg/1706/85699/500_323_202403280938496604bc196c304.jpg




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今後期待される具体的な成果の一例
 葛巻義敏氏の手になる『芥川龍之介未定稿・デッサン集』(雪華社1971.07)出版の際に使用されたカットやデッサンが切り取られたノートの原本が当該資料と改めて確認されました。そこから、日本近代文学館が所蔵する同書の入稿原稿との照合作業を行うことにより、それらのカットやデッサンが断片化されたノートのどのページから切り取られたのかということの確認が可能となりました。これまでは単なるカットやデッサンとしてその図像の新奇さや面白味のみに注意が傾けられてきましたが、見る者の視線のありかたを大きく変える可能性をもたらすかもしれません。このことは、例えば、それらのカットやデッサンには芥川龍之介が何らかの意図や意味を込めていたのかもしれない、というような読み(解釈)を広げる可能性を期待させるものです。社会や時代、世界の在りように積極的にコミットしようとしていた若き芥川龍之介の姿を確認することができるかもしれません。

庄司 達也 教授  プロフィール
東京成徳大学・教授を経て、2016年4月、横浜市立大学に着任。
専門は、日本近代文学。大正期に活躍した芥川龍之介を中心に、日本近代文学、文化の領域について研究。近年は、作家が聴いた音楽を蓄音機とSPレコードで再現するレコード・コンサートを企画・開催するなど、同時代芸術との関係に注目した研究を多面的に展開。

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https://www.yokohama-cu.ac.jp/news/2022/20221025fujisawacity.html


[画像5]https://digitalpr.jp/simg/1706/85699/250_65_202403281000566604c148aeb97.jpg




用語説明
*1:藤沢市文書館 https://digital.city.fujisawa.kanagawa.jp/
*2:芥川 龍之介(1892年~1927年)
   主に大正時代に活躍した人気作家。 文豪「夏目漱石」(なつめそうせき)に認められて文壇
   デビューし、日本の古典を題材にした「羅生門」(らしょうもん)、「鼻」、「藪の中」
  (やぶのなか)や「玄鶴山房」「西方の人」などの作品を発表。「語り」の機能などにかかわるさま
  ざまな創作上の試みを行い、現代の作家たちにも少なくはない影響を与え続けている。
*3:葛巻 義敏(1909年~1985年)
   小説家・文学研究家。芥川龍之介の甥。堀辰雄と共に岩波書店版『芥川龍之介全集』を編集、また
  『芥川龍之介未定稿集』等を編集刊行するなど龍之介の原稿や資料の整理に尽力した。

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