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世界初、多種多様な光ファイバを通信断なく分岐・合流させる実験に成功 ~どこからでもつながる柔軟な光ネットワーク実現に向け前進~

Digital PR Platform / 2024年4月24日 15時6分


[画像2]https://digitalpr.jp/simg/2341/87103/700_540_202404221319066625e53abb347.JPG


3.本成果のポイント
 本成果では、コア直径を変化させた構造を有する分岐用光ファイバの作製方法を開発しました(図3)。実効屈折率は、コア直径により変化するため、本構造の光ファイバは、多様な実効屈折率を有する光ファイバとして使うことが可能です(図4)。これを分岐用光ファイバとして使用することで、分岐元光ファイバの実効屈折率がどのような場合であっても、光ファイバを分岐することが可能となります。NTTは、この光ファイバを作製する技術、ならびにこれを用いた分岐を、世界で初めて実証しました。これにより分岐可能な光ファイバの範囲を従来と比べて大幅に拡大し、光アクセスネットワークで一般的に使用されている国際標準規格*4,5を満たすすべての光ファイバを分岐・合流することが可能となりました。


[画像3]https://digitalpr.jp/simg/2341/87103/600_419_202404221319066625e53a61a0b.JPG




[画像4]https://digitalpr.jp/simg/2341/87103/600_459_202404221319066625e53a651a3.JPG

4.今後の展開
 今回の成果により、通信中の多種多様な光ファイバを通信断なく分岐する技術を確立しました。本技術を活用することで、どこからでも通信へ影響なく接続できる柔軟な光ネットワークを実現し、通信事業者の設備構築コスト削減や工期短縮による早期のネットワーク利用が可能になることが期待されます。今後は本技術の実フィールドにおける活用に向け、耐環境特性の評価や試作装置を用いたフィールド検証を進めていくことで、多様化するお客さまのニーズに対して迅速に対応可能な、どこからでも接続できる柔軟な光ネットワークの実現をめざします。

<用語解説>
*1 つくばフォーラム2024
https://www.tsukuba-forum.jp/
*2 屈折率分布
光ファイバのコアの直径およびコアとクラッドの屈折率。コアは光が伝わる部分であり、クラッドはコアの周囲にある光をコア内に閉じ込めるためにコアより屈折率をわずかに低くした部分
*3 実効屈折率
光ファイバのコアの直径およびコアとクラッドとの屈折率差で決定されるパラメータ
*4 ITU-T G.652
ITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)で制定され、全世界で最も普及している汎用の光通信用シングルモードファイバの国際標準
*5 ITU-T G.657.A1
G.652と同等の特性を有しつつ、低曲げ損失特性(許容曲げ半径10 mm)を有する光通信用シングルモードファイバの国際標準

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