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デロイト トーマツ、テクノロジーの数年先とビジネスへの影響を6つのトレンドで読み解く「Tech Trends 2024 日本版」を発行

Digital PR Platform / 2024年4月23日 13時30分

■トレンド3 より柔軟で、よりスマートに:力任せのコンピューティングを超えて
テクノロジーは企業にとってますます大きな差別化要因となり、企業はこれまで以上に複雑な業務を行うようになっている。一般的なクラウドサービスは日常業務の多くをカバーしているが、競争優位性を高めるため、最先端のユースケースでは専用のハードウェアが必要となっている。これには、AIモデルのトレーニングや複雑なシミュレーションの実行、現実世界のデジタルツインの構築などが含まれる。大手企業は既存のインフラをさらに活用する新たな方法を見つけ、最先端のハードウェアを追加して処理を高速化している。近い将来、従来のバイナリーコンピューティングを超越した新しい計算方法に注目する企業も出てくるだろう。

最新テクノロジーを活用していくためには、社内アーキテクトをいかに整備していくかである。特に日本企業が目指すべき姿は、ビジネス部門とIT部門の協業体制の構築であり、併せて、必要最低限のセキュリティやガバナンスをガードレールとして担保できる環境の整備により、自由と統制の両立を実現することである。

■トレンド4 DevOpsからDevExへ:エンジニアリングエクスペリエンスの強化
テクノロジーがビジネスの差別化要因となる中、テクノロジー人材の重要性は増している。しかし、現状では開発者の働き方は効率的ではなく、機能開発に十分な時間を割けていない。ここで注目されているのがデベロッパーエクスペリエンス(DevEx)である。これは、ソフトウェアエンジニアの生産性と満足度を向上させるための考え方で、組織とのあらゆる接点を考慮に入れる。DevExは、開発者が最優先され、その経験や満足度が重視されるという考え方である。今後数年間で、DevExによる統合された直感的なツールが普及し、企業内の市民開発者がテクノロジーによる価値創出を推進する未来が開ける可能性がある。

これまでシステム開発を担う役割を自社内に保持してこなかった多くの日本企業にとって、DevExというテーマに取り組むためには、成果の解像度を上げるためのメカニズムの可視化、体験価値向上の下地となる開発者固有のエンプロイージャーニーの設計、開発者の多様性を考慮した取り組みがカギを握るだろう。

■トレンド5 現実を守る:合成メディアの時代における真実
AIツールの普及により、なりすましや偽情報の作成が容易になっている。ディープフェイクとは、AIを使って人物の音声や顔を模倣し、リアルな偽の動画や音声を作成する技術で、これが音声認識や顔認識のセキュリティシステムを回避する手段や、フィッシング攻撃に利用されている。新たなコンテンツ生成ツールが登場するたびに、インターネット上のセキュリティリスクは増大している。これらの脅威に対応するため、先進的な企業や組織は、ポリシーとテクノロジーを組み合わせて、有害なコンテンツを特定する方法を導入し、従業員がリスクを認識できる仕組みを整備している。

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