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産業用ネットワーク機能のソフト化技術によるサーバ上でのロボット遠隔自動制御を実証 ~工場における機器選択の自由度向上と開発コスト低減を促進~

Digital PR Platform / 2024年5月16日 10時0分

2.技術のポイント
産業用ネットワーク機能のソフト化技術
 従来、ロボットを制御するためのプロトコルドライバと、画像解析などの高度な制御を行う制御機能は、ロボットごとに専用の操作系機器に実装され、ベンダ独自仕様で作られていました(図1(a))。
 NTTは千歳科学技術大学と共同で研究を進め、これら専用機器に実装されている機能を分類し、ロボットと通信するプロトコルドライバレイヤと、ロボットの動作をコントロールする制御機能レイヤと、上位管理装置との連携を司る管理ドライバレイヤに分離し、それらのソフト化に成功しました(図1(b))。プロトコルドライバは、ロボットが対応しているプロトコルとの互換性が必要です。プロトコルドライバのソフト化と複数プロトコルの対応によって、ロボットのプロトコルに依存することなく、ロボットを制御できるようになります。また、制御機能は、ロボットの動作制御だけでなく画像解析による操作の判断の機能を有し、そのソフト化の実現によって動作内容に応じて柔軟に切替・更新できることが可能になります。管理ドライバは、他のシステムとの連携制御を可能とするインタフェース機能になります。OpenFlow*2やREST API*3対応によりネットワークとの連携制御やその他の機構との連携制御が可能になります。
 提案するサーバアーキテクチャで産業用ネットワーク機能をソフト化することで、図1(c)に示すような構成で、操作系機能をエッジ拠点に配置する構成が可能になります。このソフト化技術により、(1)ロボットの機器選定の自由度が高まり、目的とコストに合ったロボットを選定可能になります。また、(2)ロボット制御のための操作系機能を汎用サーバに実装することで、点在していた操作系専用機器を汎用サーバに集約ができます。さらに、(3)制御機能の汎用アプリが活用可能になり、動作機構構築のための開発コストの低減が見込まれます。また、これらのソフト化機構を、IOWNサービスで提供されるような光ネットワーク(IOWN APN*4)を活用することで、ネットワーク越しのエッジ拠点のサーバに実装できるようになります。


[画像1]https://digitalpr.jp/simg/2341/88225/500_182_202405150909156643fd2befb39.JPG




[画像2]https://digitalpr.jp/simg/2341/88225/500_715_202405150909166643fd2c7e085.JPG

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