【リコー発表】「リコー バイオメディカル スタートアップ ファンド」第二号投資を決定
Digital PR Platform / 2024年6月14日 13時6分
~再生医療等製品の特性を活かして次世代型治療薬の実用化を目指す「セルアクシア社」へ投資~
株式会社リコー(社長執行役員:大山 晃)は、このたび、再生医療等製品の特性を活かして疾患の改善を図る、次世代型の治療薬の実用化を目指すセルアクシア株式会社(代表取締役社長:関 誠)に対する投資を実行したことをお知らせします。本件は、2022年9月に株式会社ベンチャーラボインベストメント(代表取締役:山中 唯義)と設立したコーポレートベンチャーキャピタルファンドである「リコー バイオメディカル スタートアップ ファンド」を通じた第二号投資で、5月31日に実行したものです。
セルアクシア社は、病気(細胞が本来の機能を損なっている状態)で損傷した細胞群の機能を復活させて体内バランスを正常化させることで難病が治癒するだけなく健康を取り戻す、そうした治療薬の開発を追求しています。「細胞の持つ潜在能力を科学する」「細胞の持つ潜在能力を医療に活かす」「細胞の価値を最大化する」思いを社名に込め、新薬の実用化を目指しています。
同社のE-MNC/CA-702は、M2マクロファージの薬理活性を活用した細胞治療薬で、唾液腺機能障害により重度の口腔乾燥症を引き起こす自己免疫疾患のシェーグレン症候群を対象とした臨床開発を進めています。シェーグレン症候群は、根治療法が無く対症療法のみであるため、E-MNC/CA-702はシェーグレン症候群のアンメットメディカルニーズに応える新規細胞治療薬になる可能性があります。
また、同社は、保有する「Direct Conversion(DC) 技術」に基づきmRNAを用いた遺伝子治療薬の研究開発も進めています。DC技術は患者から容易な方法で非侵襲的に採取できる線維芽細胞を原料として、短期間の簡易な製造工程により目的の体細胞(褐色脂肪細胞、骨芽細胞、シュワン細胞など)を作り出すことができます。この技術を応用することで、治療に有用な様々な体細胞を創製する医療技術としての実用化が期待されます。
当ファンドでは、セルアクシア社のような独自の創薬技術を保有する企業への投資を通じて、mRNAを用いた創薬に関する知見や技術を深めながら、日本国内のスタートアップの発掘・育成を行うとともに、国内市場拡大に貢献していくことを目指します。リコーは今後も、日本国内における創薬基盤の整備・構築の加速と、人々の健康と安心への貢献を目指してまいります。
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