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世界最速、NTTのアルゴリズムにより「富岳」の大規模グラフ探索性能が約20%向上 ~スパコン性能ランキング「Graph500」における9期連続世界1位に貢献~

Digital PR Platform / 2024年6月25日 15時7分

・SCALE 43の結果
これまで「富岳」ではグラフの大きさに対してメモリ容量が足りず、SCALE 43は実行できませんでした。今回始めて、グラフデータの圧縮技術とForest Pruningによるグラフ縮小の効果により、計測が可能になりました。得られた性能は2023年11月のものと比べると約43%高く、SCALE 42の性能向上率よりもさらに大きな値です。しかしSCALE 43では性能計測に要する時間を抑えるためにGraph500が要求するBFS木の検算を省略したことから、記録はランキングに投稿されていません。


[画像4]https://digitalpr.jp/simg/2341/90442/600_237_20240625120328667a33803c24a.JPG


5.今後の展開
 共同研究グループでは、SCALE 43での性能測定を検算も含めて実施し、その性能をランキングに投稿すべくプログラムの効率化や実行方法の工夫に取り組んでいます。長期的には、他の研究チームの技術も取り込みながら性能を改善するともに、GPUを搭載したスーパーコンピュータでの効率的なグラフ処理技術の開発を行ってまいります。NTTではこのような取り組みを通じて最新の計算機システムの活用や大規模グラフ処理に関する技術を開発し、データマイニングやAIなど幅広い処理の性能向上により一層貢献していきます。

発表について
 Forest Pruningや「富岳」で計測した性能は、共同研究グループの他の成果と合わせThe International Conference for High Performance Computing, Networking, Storage, and Analysis (SC24)にて以下の論文で発表されます。なお今年の採択率は22.7%でした。
タイトル:Doubling Graph Traversal Efficiency to 198 TeraTEPS on the Supercomputer Fugaku
著者:新井淳也(NTT),中尾昌広(理研),井上雄登(フィックスターズ),寺西寛人(フィックスターズ),上野晃司(フィックスターズ),山村圭一郎(九大),佐藤三久(理研),藤澤克樹(東工大)
SC24 Webサイト:https://sc24.supercomputing.org/

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