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追手門学院大学の櫻井鼓教授らが子ども・若者1700人を対象にした性的グルーミング調査を実施 ― 約8人に1人が性的自撮り画像や面会等の要求経験ありと判明

Digital PR Platform / 2024年6月26日 14時5分



追手門学院大学(大阪府茨木市、学長:真銅正宏)心理学部の櫻井鼓教授と特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパン(東京都杉並区、事務局長:武田勝彦)は、15~24歳の男女を対象とした性的グルーミングに関する共同調査を実施した。この共同調査は、2023年7月に16歳未満の者に対する面会要求等の罪(性的グルーミング罪)が施行され、性被害に巻き込まれる子どもたちへの対策が強化される中、2023年12月から2024年1月にかけて行われたもの。調査の結果、オンラインで性的画像や面会等の要求を経験したことがある人は約8人に1人(12.4%)にのぼり、そのうち相談したのは4.7%にとどまることなどがわかった。




【調査背景】
 警察庁から発表されている「令和5年における少年非行及び子供の性被害の状況」によると、令和5に児童ポルノに関する被害を受けた児童数は1,444人で、このうち児童が自ら撮影した画像の被害、いわゆる自撮りによる被害が527件と約4割にのぼっている。
 警察庁犯罪被害者支援室で初めての臨床心理士として勤務した経歴を持ち、犯罪被害者の心理や子どもの性被害、トラウマなどを研究している櫻井鼓教授は、大人が性的な目的で子どもに近づき、手なずけていく「性的グルーミング」と呼ばれる行為について研究を進めていくなかで、チャイルド・ファンド・ジャパンとの共同調査を実施した。

 調査チームは調査結果を踏まえ、「SNSを利用した啓発キャンペーンなど若年層のグルーミングに関する知識を広める必要性」「相談所の存在の広報の必要性」などを提言している。

【調査結果サマリー】
■約8人に1人(12.4%)がオンラインで、性的画像や面会等の要求を経験
 オンラインで出会った相手から「性的な自画撮りを送るよう頼まれた」と答えた人が4.2%、「甘い言葉で誘惑し対面で会うことを要求された」と答えた人が3.3%など、約8人に1人が性的画像のやり取りや面会などの要求を経験していることがわかった。

■「グルーミング」を知らないと回答した人が73.3%
 「グルーミング」という犯罪自体を「知らない」と答えた人が全体で73.3%、15歳~17歳に関しては79.3%にものぼり、若者にとってこうした手口が犯罪だと認識できていないことがわかった。

■オンラインでチャットを受けた経験は女性が多く、ゲームでは男性の割合が高い。 
 知らない人からインターネット上でチャットをもらう経験は女性の方が多いが、オンラインゲームを通じての場合、男性の方が高く、SNS含め注意喚起の必要があることがわかった。

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