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LPG燃料推進LPG/アンモニア運搬船「GAS AMETHYST」の引き渡し

Digital PR Platform / 2024年6月28日 11時0分

2)NOx(窒素酸化物)3次規制※3に対応したシステムを採用し、主機関は排ガス再循環装置(EGR)※4、発電機関は選択式還元触媒脱硝装置(SCR)※5を適用しています。本システムにより、従来の低硫黄燃料油使用時でもNOxの排出規制海域(ECA)※6を航行することが可能です。

3)プロペラ周りにカワサキフィン付ラダーバルブならびにコントラフィン付セミダクトおよび省エネフィンを装備することにより、燃料消費量の低減を図っています。

4)本船は、アンモニアを船舶燃料として使用するためのコンセプトデザイン承認を日本海事協会より取得しており、将来、アンモニアを船舶燃料として利用可能な仕様への変更が可能となっています。

※1 SOx排出規制:
船舶からの排出についてはIMOにより、2015年1月から欧米の排出規制海域(ECA)において、燃料中硫黄分0.1%以下のSOx排出規制が実施されています。また、2020年1月からはその他の世界の全海域を航行する船舶に対し、硫黄分が0.5%以下の燃料を使用するか、排ガス中からのSOxを同等に低減する代替装置を使用することが義務付けられています。

※2 EEDI(Energy Efficiency Design Index)規制:
1トンの貨物を1マイル運ぶ際に排出されるCO2のグラム数として定義されるエネルギー効率設計指標(EEDI)を用いて新造船の省エネ性能の規制値への適合を強制する国際規制。EEDI規制値は建造契約日と引渡日に応じて段階的に強化されます。大型LPG運搬船やLNG(液化天然ガス)運搬船など一部の船種では、2022年以降の建造契約船からフェーズ3(基準値から30%のCO2削減)が要求されます。

※3 NOx排出規制:
船舶からの排出についてはIMOが規制を行い、2016年から実施されている3次規制では、欧米の排出規制海域(ECA)を指定海域として限定し、1次規制値からさらに80%の削減が規定されています。

※4 排ガス再循環装置(EGR):
主機関の排気ガスの一部を清水で洗浄し燃焼空気として主機関に戻すことで、燃焼空気の酸素濃度と燃焼温度を低下させ、窒素が高温下で酸化反応することを抑制することにより、NOxの排出量を低減する装置です。また、排気ガスの洗浄に使用した洗浄水は、煤(すす)分や油分等を除去し、無害な状態に処理され船外へ排出されます。

※5 選択式還元触媒脱硝装置(SCR):
発電機関の高温の排気ガスに尿素水を噴霧するとアンモニアに分解され、チタン・バナジウム系などの触媒を介して排気ガス中のNOxと反応し、窒素と水に還元することで、NOxの排出量を低減する装置です。

※6  排出規制海域(ECA): 
一般海域より厳しい硫黄分濃度の規制値の適用が求められる特定の海域(バルト海海域、米国・カナダ200海里内の海域、米国カリブ海海域、地中海)を指します。

以 上


関連リンク
Kawasakiスーパーグリーン製品(LPG燃料推進大型LPG船)
https://www.khi.co.jp/sustainability/earth/green/2018/lpg.html
省エネルギー技術
https://www.khi.co.jp/mobility/marine/technology/energy_saving.html


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