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弘前大学の蒔田純准教授が「青森×東ティモール工芸品プロジェクト」を展開、クラウドファンディングもスタート ― 互いの伝統工芸品をかけあわせ新しい魅力で産業の振興を目指す

Digital PR Platform / 2024年7月3日 20時5分

弘前大学の蒔田純准教授が「青森×東ティモール工芸品プロジェクト」を展開、クラウドファンディングもスタート ― 互いの伝統工芸品をかけあわせ新しい魅力で産業の振興を目指す



弘前大学(青森県弘前市)教育学部の蒔田純准教授(社会科教育講座政治学研究室)は、東南アジアに位置する東ティモール民主共和国と青森県の工芸品をかけあわせて新しい商品を開発する「青森×東ティモール工芸品プロジェクト」に挑戦している。これは、青森の「こぎん刺し」と東ティモールの「タイス」など、異なるもの同士を組み合わせて新しい価値を生み出し、双方の文化・産業の振興に貢献することを目指すもの。プロジェクトでは7月1日からクラウドファンディングも開始(8月29日(木)まで募集)。50万円を目標に資金を集めて、新商品を紹介するホームページや新商品の開発に係る費用にあてる。




■プロジェクト発足の背景
 「政治学」と「主権者教育」を研究テーマとしている蒔田准教授は、2019年の弘前大学附属小学校での取り組みをきっかけに、国内外でアニメーションを用いた民主主義教育の出前授業を行ってきた。

 2002年に住民投票によってインドネシアから独立した東ティモールも、蒔田准教授が出前授業を行った国の一つ。同国は経済構造が未熟で、産業を確立することが課題となっている。
 蒔田准教授は活動を進めていく過程で、東ティモールには「タイス」という世界に誇る伝統的な織物などの工芸品があるにも関わらず、製品化・流通・販売など産業としての基本的なインフラが整っていないため、経済的な利益を生み出せていないという実情を知った。

 一方で、日本の伝統工芸も職人の高齢化や日本人の生活の洋式化などにより、苦境に立たされている。例えば青森県を代表する津軽塗は、職人の数は最盛期である1984年の5分の1に、生産額は10分の1になっている。他の多くの地域の伝統工芸も、同様に厳しい状況であると考えられる。

■青森×東ティモール工芸品プロジェクトについて
 そこで蒔田准教授は、青森県と東ティモールの伝統工芸をかけあわせて新商品を作り、新しい価値を生み出して、双方の文化・産業の振興に貢献することを目指す「青森×東ティモール工芸品プロジェクト」を立ち上げた。

 プロジェクトでは、青森県の伝統的な縫物である「こぎん刺し」と東ティモールの「タイス」や、「津軽塗」とヤシなどの葉で編んだ「葉編細工(蒔田准教授が命名)」などの組み合わせで、工芸品をかけあわせた商品を考案した。
 7月1日に弘前大学創立50周年記念会館にて行われた新商品発表会では、こぎん刺しとタイスの生地を縫い合わせたストールやスカート、ハーフパンツを身につけた研究室の学生がモデルとして登場。また、葉編細工に津軽塗の代表的な技法である「唐塗」を施したペン立ても披露された。
 また、7月1日から「READYFOR」でクラウドファンディングも開始している。

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