【オリックス】メタノール燃料船を含む次世代環境対応船3隻の新造船を発注
Digital PR Platform / 2024年7月8日 11時10分
次世代燃料船の導入促進で、海運の環境負荷軽減を推進
オリックス株式会社(本社:東京都港区、社長:井上 亮)は、このたび、連結子会社の三徳船舶株式会社(本社:大阪府大阪市、社長:多賀 純一、以下「三徳船舶」)を通じて、常石造船株式会社(本社:広島県福山市、以下「常石造船」)の最新型環境対応船であるメタノール燃料ばら積み貨物船「KAMSARMAX」2隻と、株式会社大島造船所(本社:長崎県西海市)のばら積み貨物船1隻を発注しましたのでお知らせします。今回、常石造船の「KAMSARMAX」は常石集団(舟山)造船有限公司(本社:中国浙江省舟山市)にて建造され、大島造船所のばら積み貨物船は香焼工場(長崎県長崎市)にて建造されます。
なお、オリックスグループとして、メタノール燃料船の発注は今回が初めてです。
このたび発注した「KAMSARMAX」は、メタノールを燃料とするばら積み貨物船で、重油も使用できる2元燃料船※1です。本船は、メタノールの使用および船型開発などにより、常石造船の従来船と比較してCO2排出量が約15%少なく、大気汚染物質である硫黄酸化物の排出を約95%削減できます。
現在、メタノールの製造には天然ガスなどの化石燃料が用いられていますが、将来的には、CO2と再生可能エネルギー由来の水素から作られたグリーンメタノール※2を使用することで、運航時のCO2排出量は実質ゼロとみなすことが可能になります。
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「KAMSARMAX」のイメージ図(画像提供:常石造船)
2023年、国連の専門機関である国際海事機関(IMO)は国際海運からの温室効果ガス(GHG)排出削減目標を「2050年頃までにGHG排出量ゼロ」へと強化しました。同目標達成のために、2030年までに国際海運におけるゼロエミッション燃料等の使用割合を5~10%とする目標が新たに策定※3されるなど、環境対応船への需要は高まっています。
今回発注した3隻は、すべて2025年以降の契約船に対しての規制である「EEDI※4フェーズ3」(基準値比30%削減)を前倒しでクリアしており、環境負荷の低減が期待できます。
オリックスは、2024年2月に事業承継を目的として三徳船舶の発行済み株式をすべて取得※5しました。事業承継後初めての船舶発注として、最新の環境対応船を導入します。
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