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トマトの免疫システムを回避する病原菌の変異メカニズムを解明 世界のトマト栽培の安定化に期待--摂南大学

Digital PR Platform / 2024年7月19日 14時5分

 近年、ヒトの病気に対する医薬において抗生物質の効かない耐性菌のまん延が問題となっていますが、農業における農薬においても、化学農薬の効かない耐性菌が発達しており、病気の防除が難しくなっています。また、新たな化学農薬の開発は数百億円にのぼる莫大な開発コストとおよそ10年の開発期間が必要とされ、新たな耐性菌の出現によりすぐに使い物にならなくなるリスクも抱えています。対応策として、耐性菌の発生を防ぐために、異なる作用機作の複数の化学農薬をローテーションで使用したり、生物農薬や、耐病性の高いトマト品種を栽培しています。トマト葉かび病菌は化学農薬に耐性を示す「耐性菌」の発達が問題となっており、抵抗性品種に依存した防除戦略が取られてきましたが、本研究から病原菌は植物の免疫をも回避することが分かり、新たな防除戦略が求められます。

 本研究の成果は、2024年6月24日に国際学術誌「New Phytologis(オンライン版)」に論文が掲載されました。本研究は日本学術振興会・科研費・基盤B(20H02993・飯田)の支援を受けて行われました。
URL: http://doi.org/10.1111/nph.19925


論文情報
論文名:Sequential breakdown of the Cf-9 leaf mould resistance locus in tomato by Fulvia fulva
(トマト葉かび病菌Fulvia fulvaによるトマトのCf-9抵抗性遺伝子座の連続的な崩壊)
著者名:de la Rosa S., Schol C.R., Ramos Peregrina Á., Winter D.J., Hilgers A.M., Maeda K., Iida Y., Tarallo M., Jia R., Beenen H.G., Rocafort M., de Wit P.J.G.M., Bowen J.K., Bradshaw R.E., Joosten M.H.A.J., Bai Y., Mesarich C.H.
掲載誌:New Phytologist
DOI:10.1111/nph.19925



▼本件に関する問い合わせ先
学校法人常翔学園 広報室
石村、上田
住所:大阪市旭区大宮5丁目16番1号
TEL:06-6954-4026
メール:Koho@josho.ac.jp


【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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