世界初、VRゴーグルや3Dグラスを装着せずにバーチャルキャラクタが鏡から飛び出す超鏡空中像表示システムを開発
Digital PR Platform / 2024年7月26日 15時5分
![世界初、VRゴーグルや3Dグラスを装着せずにバーチャルキャラクタが鏡から飛び出す超鏡空中像表示システムを開発](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/digitalprplatform/digitalprplatform_92332_0-small.jpg)
発表のポイント:
バーチャルキャラクタが鏡の中と外の空間を自在に移動できる超鏡空中像表示システムを世界で初めて実現
再帰反射による映像結像を利用することで、VRゴーグルや3Dグラスなどの装着物なしに鏡から飛び出す空中像を視聴可能
リアル空間とバーチャル空間をつなぎ、直感的なインタラクションを実現
日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:島田明、以下NTT)は、デジタル情報が鏡の内外を自在に行き来できる超鏡空中像表示システムを、世界で初めて開発しました。これにより、鏡の内外を問わずデジタル情報を高い実在感で表示し、インタラクティブかつ直感的な操作が可能になります。 本成果は、2024年7月28日から開催される世界最大のCG国際コンベンションSIGGRAPH2024 Emerging Technologiesで展示される予定です。
1.背景
従来、デジタル情報を日常空間に溶け込ませる技術の一つとして、半透明な鏡(ハーフミラー)の裏にディスプレイを設置して、鏡の中に情報を表示するミラーディスプレイが提案されています。この技術は鏡に映ったユーザとデジタル情報やバーチャルキャラクタを並べて表示できるなど、その誘目性の高さから、サイネージや各種アトラクションで利用が進んでいます。また同様に、ディスプレイの存在を意識させずに映像を空間中に結像させる空中像技術も提案されており、ライブイベントやスポーツ観戦への応用が進められています。しかし従来のミラーディスプレイや空中像技術では、デジタル情報を表示できる領域は鏡の中、もしくは鏡の外のいずれかに限定されており、鏡面という物理的な制約に縛られないデジタル情報の表示が困難でした。
2.成果の概要
本研究では、鏡の中と外をデジタル情報が自在に移動できる超鏡空中像表示システムを開発しました(図1)。このシステムによって、バーチャルキャラクタを鏡の中に表示する従来のミラーディスプレイのような映像表示だけでなく、バーチャルキャラクタが鏡の外に飛び出し、ユーザと同じ空間を共有するフィクションのような体験を実現できます。今回開発したシステムでは、移動機構を備えたディスプレイの映像を再帰反射※1によって空間中に結像させることで、複数のユーザがVRゴーグルや3Dグラスなどの装着物なしに同時に超鏡空中像を視聴できます。
本システムのデモンストレーションの様子はhttps://youtu.be/qjwOTF_b1sY
から視聴いただけます。
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