【調査レポート】世界のM&A 業界別動向：2024年上半期最新情報

2024年8月9日
PwCアドバイザリー合同会社


PwCアドバイザリー合同会社（以下、「PwCアドバイザリー」）は、この度PwCが取りまとめた「2024年上半期最新情報 世界のM&A 業界別動向」の日本語訳版を公開しました。本レポートは半期に一度、LSEG（London Stock Exchange Group plc：ロンドン証券取引所グループ）より提供されたデータを基に世界のM&A動向についてデータを分析し、今後予想されるシナリオとM&Aへの準備についてPwCが見解をまとめたものです。

2024年1月、金利が下がるとの予想からM&Aは低迷期を脱するとの期待が高まっていましたが、結果としてディール件数は2023年上半期との比較で30％の減少となりました。減少の背景には、金利の高止まりの長期化や、11月に予定されている米国大統領選挙、またバリュエーションが予想を上回るなど、さまざまな不確実性が挙げられます。一方、主にテクノロジーとエネルギーセクターのメガディールが牽引する形となり、ディール金額は5％増加しました。

マクロ経済、地政学リスク、AIによるテクノロジーのディスラプションなど、破壊的かつ複雑な不確実性に直面する企業は、ビジネスモデルのトランスフォーメーション、事業ポートフォリオ刷新、機能、人材、テクノロジーの獲得などが求められ、M&Aの必要性はかつてないほど高まっています。同時に、高まるエグジットプレッシャーを受けるプライベートエクイティの多くのポートフォリオ企業が、足元で売却のタイミングを迎えつつあるなど、M&A市場は大きく活性化する可能性があります。

こうした環境において、ディールメーカーにとって、インオーガニックグロースのための戦略的ロードマップを持つことはさらに重要になっています。買い手は、企業戦略とM&A戦略の整合性の確認や、強固な価値創造プランと説得力のあるエクイティストーリーの立案などが必要となり、一方、売り手は、ポートフォリオ最適化のための定期的な戦略的レビューが重要となります。

本レポート詳細につきましては、以下URLよりご覧ください。
世界のM&A 業界別動向：2024年上半期最新情報
https://www.pwc.com/jp/ja/knowledge/thoughtleadership/dealsinsights/deals-trends2024-mid-year.html