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グローバルCSRD対応実態調査2024 CSRD報告への期待と現実

Digital PR Platform / 2024年8月22日 13時0分

2024年8月22日
PwC Japanグループ



PwC Japanグループは、この度PwCグローバルネットワークが実施した「グローバルCSRD対応実態調査2024【CSRD報告への期待と現実】」の日本語訳版を公開しました。本レポートは、EU規制市場における上場企業および一定規模のEU非上場企業(EU域外に本社を置く企業の子会社を含む)約5万社にとって急務となっているCSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive:企業サステナビリティ報告指令)への対応がどこまで進んでいるかを確認する目的で作成しました。2024年4月~5月にかけ、30以上の国と地域の547人の経営層と上級専門職(EU域内に本社を置いている企業が約6割、域外が約4割)を対象に調査しました。

調査の結果、下記のような傾向が確認されました
【総論】
回答者の約3分の1が、CSRDの導入が直接的に収益の増加やコスト削減につながることを期待しています。導入が進んでいる企業ほど、あらゆる側面でのビジネス上のメリットについて、より楽観的であることもわかりました。

【導入に向けた進捗】
回答者の圧倒的多数は、要求された期日までにCSRDに基づく報告準備を整えることについてある程度の自信を見せています。2025年度に提出を予定している企業のうち、「自信がない」と答えた回答者はわずか3%でした。一方で、2025年度に報告予定の企業でも、スコーピング(適用範囲の評価)を完了している企業は少数派でした。

【CSRDのための組織】
現在、執行委員会(エグゼクティブコミッティ)または取締役会がCSRDの導入に関与している企業は70%を超え、この割合は2025年度に報告を予定している企業では80%近くに達しています。
また、ほとんどの企業は、保証プロバイダーが早い段階から関与する必要があると考えていました。回答者のほぼ80%が、会計監査人(49%)、別の監査法人(14%)、別の第三者保証プロバイダー(16%)のいずれかの保証プロバイダーを関与させていると回答しました。
ほとんどの回答者が技術部門の関与を計画していますが、すでに関与している回答者の割合は60%未満でした。私たちの経験からすると、早い段階から技術部門の担当者と協働し、新たな要件を新規システムやシステムアップグレードの計画に組み込む方法を検討してもらうことが有効です。
テクノロジーツールの利用について質問すると、調査の回答者の90%以上が、サステナビリティ報告のためにスプレッドシートを利用している、または利用する予定であると回答しました。これは、サステナビリティの専門的なツールや技術を活用している企業の割合が少ないことを示します。

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